今、男女問わず使える化粧品「ジェンダーレスコスメ」が流行しているのをご存知ですか? ロフトや東急ハンズなどの量販店で専門コーナーが特設されるなど、盛り上がりを見せています。
2021年8月に20~54歳の女性326人を対象として行われた、メンズメイクについてのインターネット調査(実施:株式会社ネクストレベル)によると、回答者の周りにいる男性のうち5人に1人がメイクをしているのだとか。
そこで、ジェンダーレスコスメの人気ブランド「SUORUM」(以下、スオルム)の担当者に話を聞きました。
■メンズメイクは「Z世代」を中心に広がり
ジェンダーレスコスメを購入する男性は10~20代の若年層がほとんどとのこと。メイクを「ファッションの延長」として考える男性が増えているようです。近頃は、韓国アイドル「BTS」や若手ジャニーズグループ「なにわ男子」のメンバーの「中性的な顔立ち」に憧れる若い男性が急増。そこからメイクに興味を持ち始める人が多いのだそう。
■「派手すぎない」「青ひげも隠せる」男性の悩みを解消
メンズメイクの中でもトレンドなのが、潤んだ目元を演出する「涙袋メイク」。新発売の「涙袋ライナー」は、ハイライトとブラウンのペンシルが一つになった便利な“2in1”タイプになっています。
ハイライト部分は派手すぎないノンパールを採用するなど、男性でも使いやすい商品を意識。他にも、同時発売された「コンシーラー」はベージュとオレンジの2色セット。目の下のクマだけでなく、男性の悩みである“青ひげ”も隠せる色味が意識されています。
■「誰でも使いやすい!」工夫が満載
開発したのは、スオルムブランドを展開する株式会社iHack代表の富田真人さんです。もともと美容に関心があった富田さんは、「メイクをすればさらに自信がつくのではないか」と考え、開発に着手。男女問わず誰でも使いやすいコスメづくりを心がけたそう。
そして2021年9月、ブランド第一弾商品となる「10秒アイブロウ」を発表したところ、「チップでサッと塗るだけで眉が完成」「洗顔で落とせる」などと、その手軽さがSNSで話題になり、人気アイテムに。今年4月に発表された第二弾シリーズの涙袋ライナーやコンシーラー、UVミストも売上は好調で、「男性でも簡単にメイクできた」「自然な色味が使いやすい」とZ世代を中心に支持を集めて、ジェンダーレスコスメブランドとして知られるところとなりました。
ジェンダーレスコスメ。これまでは芸能人などの特別な装いという感覚でしたが、これからの次世代では常識になるかもしれません。
(取材・文=みねほのか)
◆「SUORUM」
販売店舗:一部店舗を除く全国のLOFT、PLAZA、東急ハンズ
発売元:株式会社iHack
【SUORUM 公式HP】
◆iHackについて
ジェンダーレスコスメブランド「SUORUM」を運営し、自社のプロモーションで培ったノウハウを生かしてPR代理事業を展開。
自社ブランドで培ったノウハウを発信するオウンドメディア「TalenTokMagazine」の運営もしている。
【メンズメイクに関する意識調査(2021年8月実施)について】