恋のあとしまつ 心の整理につなげる“思い出の品の処分法” 「勢いで捨てるはNG」「箱に日付を記入」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

恋のあとしまつ 心の整理につなげる“思い出の品の処分法” 「勢いで捨てるはNG」「箱に日付を記入」

LINEで送る

この記事の写真を見る(1枚)

 昔の交際相手と撮った写真やもらった手紙、プレゼントなど、恋愛にまつわる思い出の品はなかなか整理しづらいもの。思い出の品との上手な付き合い方について、整理収納アドバイザー1級の資格を持つライフイメージコンサルタント・西村仍里(にしむら のり)さんに聞きました。

恋人との思い出、写真や手紙の処分方法は?

 持ち物を整理するにあたって初めにするべきことは、「自分が今、どんな暮らしをしたいか」について考えること。恋愛にまつわる思い出の品の場合、「過去は忘れて新しい生活を送りたい」という状態なら、どんなに捨てづらいモノでも思い切ってすぐに処分するのが吉ですが、「今はまだ吹っ切れていないので少しずつ傷を癒したい、思い出とともに歩みたい」という気持ちがあるなら、無理に処分せずモノは残しておく方が良いそうです。

 西村さんによると、モノには一つ一つ思い出や気持ちが宿っているため、「気持ちを吹っ切るため」「忘れたいから」などの理由であっても、その場の勢いで思い出の品を捨ててしまうと後悔することが多いそう。まずは、自分の気持ちを確認することが大切です。

 それでも処分するかどうか迷うモノがある場合は、段ボールなどにひとまとめにし、仕舞った日付を記入して一度保管すると良いそうです。段ボールの中身を頻繁に確認しているうちは残しておき、1年以上開封しなければ捨てると決めておけば、自分の気持ちも整理されていくといいます。

 それでは、処分したくても捨てづらいモノはどうすれば良いのでしょうか? たとえば、誰かと一緒に撮影した写真は、思い出の場面を切り取り、自分や相手の姿や表情が写っていることが多いため、処分するにはなんとなく抵抗があるもの。また、ぬいぐるみやキャラクターもののキーホルダーなど、生き物をかたどったアイテムも捨てづらいと感じる人が多いそう。

 西村さんによると、こういったなんとなく捨てづらいモノを処分したいときは、包装紙や紙袋、風呂敷などに包んで処分するのがおすすめだといいます。どうしても思い入れが強いモノの場合はお寺や神社で供養して貰うのも一つですが、綺麗に包んで燃えるゴミとして出すだけでも、モノに感謝してお別れするという心の動きを作業の中で可視化することができるため、気持ちに整理がつきやすいのだそうです。

 また、恋人や友人から送られた手紙については「送られた側は大切に思っていても、送った方は忘れているもの。正直なところ、捨ててくれてもいいのに! と思っている人も多いようですよ」という意外な事実も。西村さんの場合は、3年くらい保管したのちに処分しているそう。モノとしては必要ないけれど、思い出として残したいというモノがある場合、スマホのカメラで撮影してデータとして残しておくのも一つだといいます。

 気持ちを整理するためにも、居住空間を整頓するためにも、思い出の品とは上手に付き合っていきたいものですね。

(取材・文=村川千晶)

LINEで送る

関連記事