「定期点検は何事もなければ半年に1回くらい、頻繁にするに越したことはないです」と担当者。
サイクルベースあさひでは、3年間何度でも無料点検が受けられるという(購入時の保証加入が条件)。点検では、特にどういった点を見ているのだろうか?
「パーツの破損やさび、あとネジの緩みなどもあります」(担当者)ネジは、段差などでの振動によって緩んでしまうことがあるそう。身近すぎる乗り物ゆえに忘れがちだが、自転車も消耗品であり、バイクや車のように定期点検やパーツ交換は必要なのである。
「公園でちょっと遊ぶだけ」「サイズがすぐ小さくなって買い換える」……そんな子ども用自転車も同様だ。「むしろ子どもだからこそ、雑に扱ってしまったり、壊れたことを内緒にしてしまったりする場合もあるので、マメに点検してほしい」と、担当者は呼びかける。
自転車の使い方を改めて確認する機会は少ないかもしれない。しかし、自分や他人がけがをしないため、事故を起こさないため、そして“しなくていい修理”をせずに済むように、交通ルールの確認や定期メンテナンスは重要だろう。
道路交通法の改正、各自治体による自転車の自賠責保険加入の義務化など、自転車に関わる法整備は進んでいる。一方で、電動キックボードの規制緩和などでは利用者のモラルが問われている。利便性や値段を優先して安全がおろそかにならないよう気をつけたい。
(取材・文=たかやまそら)