国内で唯一本場から認定の「神戸サウナ&スパ」 68年間で来客1600万人 「文化としての継承」に挑む | ラジトピ ラジオ関西トピックス

国内で唯一本場から認定の「神戸サウナ&スパ」 68年間で来客1600万人 「文化としての継承」に挑む

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◆本場のサウナを神戸に
 神戸サウナ&スパは、そんな本場のサウナを、フィンランド、ドイツ、リトアニアで視察。リサーチを重ねた末にフィンランドサウナを完成させたそうで、日本で唯一、フィンランドサウナ協会の正会員に認定。“本物のサウナ文化”を次代へ伝えるため、無二の施設を作ろうと改修に向けて取り組んでいます。

フィンランドサウナ協会会員証

◆「湖畔のサウナ小屋」を再現
 新しいサウナのコンセプトは、ズバリ『フィンランドの湖畔に佇む静かなサウナ小屋』。現地の空気感を再現するため、室内の壁やベンチなどに使う木材は、『木の宝石』『幻の木材』とも称される貴重な「ケロ材」をフィンランドから直輸入。外気浴のスペースにも木を植えるなど、さまざまな工夫とアイデアを盛り込みます。

(提供:神戸サウナ&スパ)

「(中に)入り、自分を見つめ、再び扉をあけて出た時には、あたらしく生まれ変わる自分がいる。水風呂にはいって休憩したら、またがんばろうという気持ちになる……そんな、フィンランドの人たちが楽しんできたサウナ文化を、神戸・三宮の真ん中で体験できるようにしたい」と、津村さんは展望を語ります。

(提供:神戸サウナ&スパ)

◆「自分が作ったサウナ」に
 津村さんはクラウドファンディングについて、「もちろん、自己資金で作るのが当たり前だと考えていました」とした上で、こう話します。

「サウナを“文化”にしていくために、みなさんと一緒に作りたいと思いました。『自分たちがここをつくったんだな』と感じながら入る楽しみを持ち、ホームグラウンドとして足しげく通ってもらうことで健康になっていただきたい。『自分が作ったんだ』という気持ちは、ずっと残るものだと思っています」(津村さん)

 クラウドファンディングでは、6月2日午後の時点で、530人を超える支援者から980万円近い支援が集まっています。募集期間は、2022年6月30日(木)午後11時00分まで。フィンランドで生まれたサウナ文化を神戸で育もうという老舗の意気込み。これからの展開がますます楽しみです。

(取材・文=菊地朋美)

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