神戸市中央区の「神戸どうぶつ王国」でベビーラッシュが続いている。2022年に入りブッシュドッグやスナネコなどの赤ちゃんが続いて誕生。すくすく育ち、今ではキッズに仲間入りした。その後4月以降も、「アンゴラウサギ」や、“砂漠の妖精”と呼ばれる「グンディ」の赤ちゃんが次々と生まれている。
アンゴラウサギの赤ちゃんは、4月24日に8頭が誕生。毛の色は8頭すべて雪のように白い。王国によると、両親の毛の色が白であっても、子どもが全て白い毛で生まれてくるわけではないので、8頭全て白いのは珍しいのだそう。
母親の「ハーミー」は初めての出産。順調に子育てをしていて、子どもたちは生後2週間ほどで巣箱から顔を出した(通常は3週間ほどかかる)。子どもたちはお母さんが大好きなようで、みんなで一緒にいることが多く、来園者の心を癒している。
さらに、別のカップルからも5月2日に5頭、5月6日に8頭が誕生するなど、まさにベビーラッシュ。園内の「ピョンタッチ広場」は賑やかになった。
一方、グンディは、5月20日に1頭生まれているのが確認された。3月に続き2回目の繁殖。
グンディは、もともと砂漠の岩場に生息する、ネズミの中でも原始的なげっ歯類の動物。耳がまん丸い穴のように見えるのも特徴で、大人でも体長20センチほどと小さいことから「砂漠の妖精」と呼ばれている。社会性があり群れで生活しているため、重なり合ったりキスをしたりするような仕草で仲間とのコミュニケーションを取る姿が可愛いと、SNSでも話題になっている。
今回の出産は開園中のことで、来園者が目撃してスタッフが駆けつけるというレアケースだった。その5日後には、さらに1頭が生まれ、2頭の赤ちゃんグンディは、母親のお腹の下に潜り込んだり、岩陰からひょっこり顔を出したりと、愛くるしい姿を見せている。
動物の赤ちゃんの成長スピードは早いため、小さくて愛らしい姿は今しか見られない。また、園内ではハンギングフラワーが見頃を迎えていて、動物と植物両方を楽しめる季節となった。