実際に飲んでみますと、おちょこを顔に近づけたときに、ふわりと立ち上ってくる、ふくよかな香りを感じます。また、口に含んでみると、さわやかな甘みが広がり、よく熟れた果実のようです。さらにそのまま味わうと、しっかりとしたうま味が舌の上に着地してくるのがわかります。とてもおいしいです!
新しい酒米を作るところから始まった、「NADA88」。沢の鶴の代表取締役社長を務める西村隆さんは、「この酒米プロジェクトを6年前から応援していただいている方には、進化の過程や成長をしっかり感じてもらえたらうれしい。今回初めて知っていただいた方には、農家と酒蔵の両方にメリットがあるという今回のプロジェクトに、新しい価値観を感じて欲しい。ヤンマーとの二人三脚での異業種コラボレーションによって、お互いの知見を掛け合わすことができた。1+1=2ではなく、多様な可能性がある」と話します。
プロジェクトの進展が、そのまま成熟の味わいとなった「NADA88」。ただおいしいだけでなく、語るべきストーリーが浮かび上がってくる、とても興味深い日本酒です。
「NADA88」は6月1日から7月20日まで、クラウドファンディングサイトの「Makuake」で先行販売中です。応援購入の目標金額50万円をすでにクリアしており、この商品への関心の高さを早くも示しています。
(取材・文=木谷美帆)
◆「沢の鶴 NADA88」
酒質 純米大吟醸酒
アルコール分 15.0度
精米歩合 47%
参考小売価格 180ml 2,000円(税込)
・「【沢の鶴×ヤンマー】初めての米の甘みと香り。酒米で変わる日本酒と農業の未来!」(クラウドファンディングサイト「Makuake」より)