兵庫県の斎藤元彦知事は9日、ラジオ関西の番組に出演し、6月の県議会に提案している補正予算案などの議案について説明した。この中で、水上バイクをめぐる事故を防ぐため、条例案を改正して罰則を強化するなどの対策をとって、「海を安全に楽しむための環境づくりをしていきたい」と話した。
昨年淡路市の沿岸で3人が死亡した水上バイクの事故を受け、兵庫県は遊泳者の安全を確保するため、県内全域で水上バイクは遊泳者と約100メートル以上離れることなど独自の航行ルールを制定した。
さらに、危険行為や飲酒運転に対して懲役刑を罰則に盛り込むなど、「水難事故等の防止に関する条例」の規制を強化する改正案を策定した。
須磨海岸近くで育った斎藤知事は「私は船舶免許も持っており、海が好き。いろんなマリンスポーツにも挑戦したい。泳いでいる人とともに海を安全に楽しむため、環境を整えていきたい」と話し、「パトロールの強化や啓発にも力を入れます」と意欲を見せた。
条例案は県議会で可決され、7月から施行される。