「代返、気付いてる?」 学生生活のリアルを神戸大学副学長に質問 「“地域連携活動”も学びを深める」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「代返、気付いてる?」 学生生活のリアルを神戸大学副学長に質問 「“地域連携活動”も学びを深める」

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 吉本興業のお笑いコンビ「紅しょうが」(稲田美紀・熊元プロレス)が火曜パーソナリティを務めるラジオ番組『Clip』(ラジオ関西、月-木午後2時30分~)で、兵庫県の人・モノ・地域など、その多彩な魅力を伝えている「GO!HYOGO!」。5月31日(火)の放送では、神戸大学理事・副学長で地域連携推進本部長の奥村弘(おくむら ひろし)教授がスタジオに登場した。

 奥村教授は、神戸大学の取り組みや、学生のフィールドワークなどに触れるとともに、「単位」や「代返」など学生にとって気になる質問に回答。神戸大生の学生生活について、紅しょうがの二人とともに語り合った。

神戸大学理事・副学長で、地域連携推進本部長の奥村弘教授
神戸大学理事・副学長で、地域連携推進本部長の奥村弘教授

 奥村教授が本部長を務める「神戸大学地域連携推進本部」とは、神戸大学が推進する「個性豊かな地域社会の形成を支援するとともに地域の課題の解決を図り、地域の発展を支援する地域連携事業を推進する」取り組みを取りまとめる機関。自治体や地域との連携のために、大学全体での協力体制の構築、学部・大学院間の調整などを、迅速かつ円滑に実現することを目的としている。

 教職員や学生が、あらゆる形で地域づくりに寄与してきた神戸大学では、1995年に起こった阪神・淡路大震災をきっかけとして、教員・学生による様々な活動を積極的にまとめ、持続的に地域と連携していこうとする動きがさらに活発になっている。例えば、兵庫県内の農家の農作業に学生が参加し、その農産物を一緒に育てるといった取り組みを行なっているそう。

 学生たちにとっても、教室内での授業だけでなく、地域に出てフィールドワークを行うことで、自主的に地域社会に関わるきっかけができ、自分の研究分野についてさらに学びを深めることができるという。奥村教授は「大学の授業にプラスアルファされた活動は、学生が将来の道を選択する時に役立ち、地域の方にとっても大きな意味があります」と、その意義を語った。

神戸大学で行われているフィールドワークの様子
神戸大学で行われているフィールドワークの様子

 紅しょうが・熊元は、兵庫県内のとある大学を途中でやめてしまったこともあり、大学への憧れが強いといい、「この取り組みで単位は出ますか?」「教授は“代返”(=代理で出席の返事をすること)をする学生に気付いていますか?」など、込み入った内容についても質問。奥村教授は「単位が出るものも出ないものもあります。最近はシステムも整備されていて、少人数で行う取り組みが多いので、代返はあまりないかな」と回答した。

 ちなみに、奥村教授の専門分野は「地域社会の歴史」。学生たちとともに、兵庫県内でフィールドワークを行うことも多いという。熊元が、学生時代は史学科日本史専攻に所属し、かつては学芸員になりたいという夢を持っていたことから意外な共通点も見付かり、スタジオでのトークは大いに盛り上がった。

 神戸大学は、総合大学として多様な専門分野からなる15の大学院を基礎としている。学生が集う学校としての意味合いだけでなく、様々な研究を行う「研究機関」としての側面を持つ。今年5月には創立120周年を迎え、学生たちの学びの場として、そして地域に貢献する研究機関として、これからも兵庫県で愛され続けていきそうだ。

※ラジオ関西「GO!HYOGO!」2022年5月31日放送より

紅しょうがの熊元プロレスと稲田美紀
紅しょうがの熊元プロレスと稲田美紀
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