◆神戸市の危機管理体制
市民の生命・体・財産・暮らしを守る役割を担うのが、「神戸市危機管理センター」。大雨や地震などの災害発生時には、避難情報の発信や災害警戒本部の設置などの対応にあたる。ほかに、防災訓練や職員向けの訓練も担当している。
センター内の危機管理室では、危機管理官をはじめ、約50名の職員が勤務。そのうち、消防職員や神戸地方気象台、自衛隊・警察・海上保安庁のOB職員は、初動対策員として24時間体制で災害発生に備えている。
センター1階では、「防災展示室」を開放、誰でも見学できる。“備え”をコンセプトに、防災グッズや地震発生時の家具の転倒防止について紹介するコーナーや、阪神・淡路大震災の被害状況、災害発生時の行動を紹介したパネル展示なども。子ども向け書籍も用意されている。土日祝も開館。
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神戸市危機管理室 危機対応担当の坂元信介さんは「災害はいつ発生するかわからない。まずは自宅などの危険性をくらしの防災ガイドやハザードマップで確認してほしい」とした上で、「家族や近所の方と、災害が発生したときにはどこに逃げるのかを確かめたり、水や食料の備蓄を行ってほしい」と話す。
また、同室の山本大貴さんは「これから梅雨入りし、台風シーズンがやってくる。大雨や台風の接近時にはテレビやラジオで情報を確認し、危険を感じたときは市が発信する避難情報を待たずに、早めの避難を心がけてほしい」と呼びかけた。
※ラジオ関西『サンデー神戸』2022年6月12日放送回より