平和を願うあやとりひも発売「いつかウクライナとロシアの子どもたちがこのあやとりひもで遊ぶ日が来てほしい」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

平和を願うあやとりひも発売「いつかウクライナとロシアの子どもたちがこのあやとりひもで遊ぶ日が来てほしい」

LINEで送る

この記事の写真を見る(5枚)

 ウクライナとロシアを巡る情勢は先の見通せない状況が続くが、その中で個人や企業などによるウクライナへの支援の輪も広がっている。ウクライナの国旗の色にロシアの国旗の色を組み合わせ、特殊な接着技術でつなぎ、むすび目のない1本の輪にした「世界平和のあやとりひも」が、このたび発売された。

 販売するのは、ひも製品メーカーの森製紐(もりせいちゅう)株式会社(本社:大阪市東成区)。あやとりひもは同社が15年ほど前に発売したロングセラー商品で、結び目がないことから使いやすいと人気だ。

「あやとり」は日本だけではなく、アメリカやオーストラリアなどの先住民にも伝承されている遊びの1つで、ひも1本あれば、いつでもどこでも、ひとりでも、複数人でも楽しめるコミュニケーションツールと言える。認知症予防の観点からも注目されているといい、同社では高齢者施設に無料で提供したり、東日本大震災後にはのべ3万本を被災地に送った。「片付けなどで親の世代が家にいない際に、祖父母と子どもたちのコミュニケーションツールの1つになった」と話すのは、同社代表取締役社長の森真彦さん。コロナ禍で巣ごもり需要が増える中、あやとり関連の書籍も、ぬり絵や折り紙などに続き売り上げが伸びたという。

 そんな中で発売された「世界平和のあやとりひも」は、ウクライナ国旗の2色にロシア国旗の3色のひもを特殊接着技術でつなぎ、むすび目のない1本の輪になっているというもの。ウクライナの国旗の2色をモチーフにしたグッズは多くあるが、「ロシアにも心を痛めている人はいる。2つの国がまた1つの輪になってほしいとの願いを込めた」と森社長はいう。売り上げの一部は、避難している人の支援に役立ててもらおうと、ウクライナ支援団体に寄付される。

「国際こどもの日」である6月1日に、同社のサイトで発売が開始された「世界平和のあやとりひも」。売れ行きは好調で、在庫切れになることも。同社常務取締役の森善真さんは、「(日本から)ウクライナとロシアは距離としては遠いが、報道などで身近に感じる人も多い。何かできるわけではないが少しでも力になれば。いつかウクライナとロシアの子どもたちがこのあやとりひもで遊ぶ日が来てほしい」と話した。

「世界平和のあやとりひも」の価格は550円(税込)で、森製紐株式会社のオンラインショップ「モリスリーストア」などで販売されている。

◆「世界平和のあやとりひも」
価格 税別500円、税込550円
サイズ 幅:約4ミリ 長さ:約175センチの輪
素材 アクリル100%
販売元 森製紐株式会社

【公式HP】
【オンラインショップ(モリスリーストア)】  

LINEで送る

関連記事