7月の「半夏生(はんげしょう)」を前に、明石の名産「明石だこ」が旬を迎えている。
半夏生は雑節の一つで、夏至の日から11日目に当たる日以降5日間を指す。今年は7月2日(土)から6日(水)まで。近畿地方では古くから半夏生の時期にタコを食べる風習があり、一説では、田植えを終えた苗が、吸盤のある8本足のタコのようにしっかりと根付くよう願掛けしたことが由来と言われている。
この時期の明石だこといえば、味・食感ともに際立つまさに「旬」。栄養豊富な明石の海の激しい潮流にもまれ、産卵に向けて活発に餌をとるため、6月から8月にかけてが最もおいしいとされる。この時期は、漁師が麦わら帽子をかぶって漁に出かけることから「麦わらだこ」とも呼ばれる。
一般社団法人明石観光協会の梅田まりこさんは「タコは栄養成分タウリンが豊富で、疲労回復に効果があると言われる。暑い夏を健やかに過ごすため、半夏生にタコを食べるのは栄養学的にも理にかなっている」と話す。
そんな明石だこを初め、明石の水産加工品や明石焼(玉子焼)、伝統工芸品などを扱うのが、明石観光協会が運営するオンラインショップ「明石メルカート~召しませ、あかし~」。約150種類の商品がそろう。
明石の特産品を作り出す職人たちの手仕事を紹介する動画、読み物も豊富。店頭で商品を見て選んでいるような気分でショッピングが楽しめると好評だそう。お中元や夏ギフトの購入を検討しているとの声も多いという。
このたび、6月10日(金)の「時の記念日」に合わせて、明石市立天文科学館のオリジナルグッズも追加されたとのこと。(※1)普段使いしやすい文房具、クリアボトルやトートバッグのほか、天文科学館ならではの星座早見表、コマ型日時計、プラネタリウム写真集なども人気を集めている。