J1神戸、柏とアウェイ戦 中断期間に戦力が続々復帰 今季リーグ戦初の連勝なるか | ラジトピ ラジオ関西トピックス

J1神戸、柏とアウェイ戦 中断期間に戦力が続々復帰 今季リーグ戦初の連勝なるか

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 サッカーの明治安田生命J1リーグ戦は18日、約3週間ぶりに再開。前半戦の最後となる第17節を迎える。ここまで勝点11で最下位(18位)のヴィッセル神戸は、4位の柏レイソルとアウェイの三協フロンテア柏スタジアム(日立柏サッカー場)で対戦。今季初のリーグ戦連勝、そして最下位からの脱出を目指す一戦となる。キックオフ予定は午後7時。

 中断前の公式戦では、J1第16節で北海道コンサドーレ札幌を4-1と下したヴィッセル。若手中心で臨んだ天皇杯2回戦(6月1日)ではJ3のカターレ富山に0-2とリードを許しながら、途中出場のFW大迫勇也選手の2得点などで逆転を果たし、辛くも勝利をおさめた。それでも、5月に4得点での勝利が2試合を記録し、カップ戦でも次戦に駒を進めたクリムゾンレッドは、4月途中から就任したロティーナ監督のもと、チーム再生の途上にあり、少しずつ上昇傾向に転じている。

公開練習でトレーニングを行うヴィッセル神戸の選手たち ※撮影は6月7日 (写真:ラジオ関西)

 そのなかで「代表ウイークが入る前の最終戦となったカップ戦では、連戦のため選手に疲労が溜まり、ギリギリの状態で戦っていたところもあるので、休みが取れたこと、長い期間を使って準備できたことはチームにとってプラスに働いていると思う。しっかりとチームとしてリフレッシュし、コンディションを整えた上で、戦術的な落とし込みができたのはよかったと考えている」とロティーナ監督もいうように、チームとして5日間のオフ、2週間の調整期間を有効活用できた様子。「強い対戦相手との戦いになるが、いいサッカーをすること、結果につながるいいサッカーを展開することを目指している」(ロティーナ監督)。

 特にけがやコンディション不良で戦列を離れていたMF山口蛍選手、MF扇原貴宏選手、大迫選手らがトレーニングで元気な姿を見せているのは心強い。今までメンバーのやりくりで苦労し、苦戦を強いられただけに、キャプテンのMFアンドレス・イニエスタ選手や、5月の戦いで活躍が目立ったFW武藤嘉紀選手、MF汰木康也選手らを軸に、いよいよここからがチームとして本領を発揮するときと言えよう。

 しかし、そこで対峙するのは、前半戦で4位と躍進した、柏。かつてヴィッセルを率いた経験もあるネルシーニョ監督が立ちはだかる。前線からの果敢な守備をベースに、組織的な戦いを重んじる名将のもと、U-21日本代表FW細谷真大選手らいきのいい若きタレントが躍動するレイソルは、やっかいな対戦相手だ。ロティーナ監督も「今シーズンの柏について、負けた試合を含めて観てみると、柏の方がいいサッカーをしている試合が多いので、(この一戦も)やりにくい試合になるのは間違いない」と警戒する。

 それでも、「僕たちがこの準備期間でしてきた準備というものをしっかり出していきたい。(相手の)長所に飲み込まれないようにするためにはどうしたらいいかというのを、全員が共通理解を持って試合に臨めたらいいと思う」と述べるのは、チームの牽引役の1人、DF酒井高徳選手。「受け身になるような、リアクションになるようなサッカーをしないということが非常にキーポイントになってくる」という背番号24は、「アウェイだが、主導権をもって気持ちを前に出して、自分たちがこの試合をコントロールするんだという気持ちをもってやっていくことが、相手にとってもいやなことになるのかなと思う。戦術面は自分たちが準備してきたことをしっかり出したいし、心の準備というところで自分たちが気持ちを前面に出した戦いを最初からできれば、非常にいい試合ができるのではないかなと思う」と自信を持ってこの一戦に挑む構えだ。

酒井高徳選手 (C) VISSEL KOBE

 そんな酒井選手は、公式戦中断前の天皇杯でも大迫選手とともにピッチで違いを見せた、ヴィッセルになくてはならない存在。これまでの豊富な経験をもとに、時にはチームを厳しく鼓舞する姿も目立った。「(これ以上)負けられないと言ったらすごくおおげさになるかもしれないが、それくらいのところまできているという心の持ち用をしなければいけないと思う。いち早く今の順位から抜け出して自分たちがしっかりサッカーができる状態まで戻していかなければいけないと思う」と、最下位という現状を重く受け止める元日本代表DFは、「まだ半分あるという思い方をするのか、もう半分しかないというのか。僕はどちらかというと、後者の方だと思うので。そういった心の持ちようで、1試合1試合大事に戦って、一つひとつ積み重ねることが、最終的な目標になると思うし、現時点で思っているのは、勝って少しでも順位を上げることが大事になるということ」と、勝利への執着心は誰よりも強いものを持つ。

「もう本当に次がないという気持ちでやっていくことが大事になる。開幕からスタートダッシュをきれなかったことが、ここまで尾を引いたことを感じなきゃいけない。その一発目(再開初戦)でしっかり勝っていきたいし、後半戦は前半戦の同じ失敗を繰り返さないよう、いいスタートを切りたい」。酒井選手は試合前日、リスタートとなるこの柏戦の重要さを改めて説いていた。

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