「後ろの人に気付かれないように、超スローで1時間くらいかけてゆっくり座席を倒していきます。この作戦は今まで失敗がなく、後ろの人からクレームが来たことがありません」とシートを倒していることに気づかれないよう、斬新な作戦で乗りきっているというリスナーも。
なかには、「イヤホンをつけて乗っている人も多いので、わざわざ声をかけるとイヤホンを外してもらうことになり、めんどくさいと思われてしまうのでは」と、気遣いから声をかけないという人もいるよう。
リスナーのメッセージから伝わってきたのは、どちらの場合もトラブル対策としての側面を持つということ。しかし、ここで青空から飛び出したのは「座席を倒したことで揉めているのを見たことがある」という衝撃の一言。
ある日の新幹線、上品そうなお年寄りの前に、強面の若者が乗っていたそう。名古屋から新横浜に向けての走行中、漫画を読み終わった若者が、眠るために座席を一番後ろまで一気に倒した。これに対し、後ろに座っていたお年寄りが「座席をあげてくれるかな」と訴えるも、若者は寝ているフリ。するとお年寄りが激高し、「あげろって言ってるんだ!」と座席を叩いたという。
思わぬトラブルに遭遇した青空は、「若者が『何してんねん、おら!』と怒ってたけど、お年寄りは『少し座席をあげてくれたらいいんだ』と抗議してた。言い合いが続いていたけど、最終的には若者が座席を少し戻し、なんとか折り合いがついて終わった。」と、当時の状況を詳細に説明。
さらに、「しばらくして富士山が見えたとき、お年寄りが“びびってないですよ”というアピールなのかわからんけど、めっちゃ写真を撮り始めて。画面をチラッと見たら、手が震えていたのかブレブレだった」と続けた。青空が披露した驚きのエピソードを聞き、伊織は「おじいちゃん、びびってたんや」と少し同情していた。
(取材・文=バンク北川 / 放送作家)
※ラジオ関西『Clip水曜日』2022年6月22日放送回より