女優の武田梨奈と久保田紗友が、25日放送のラジオ番組『武田梨奈のこだわりな時間』(ラジオ関西)で、アクション演技に関するトークを展開した。
透明感のある、凛とした印象を感じさせる、いま注目の若手女優・久保田紗友。ドラマ、映画、CMなどで活躍中の22歳は、今回ゲスト出演した武田梨奈の番組で「最近アクションをやりたいなと思って、ちょっとずつアクション教室に通い始めました」と明かす。
「お芝居の中でアクションをやる作品があって、その撮影の時に、難しいアクションではないのですが、走ったり、いろんなことをやらせていただいたのがきっかけ」でアクション演技に興味を抱いたという久保田。ただし、実際に取り組む殺陣や現代アクションのトレーニングは「もう難しすぎて……」と思わず本音も吐露。それでも、時代劇での殺陣などへの挑戦にも意欲的な久保田は、アクション演技の経験が豊富な武田に積極的に質問を投げかける。「アクションって『受け』が大変じゃないですか。受けのときのコツってありますか?」。
これに対して武田は、「確かにアクションって、役者さんはすごく実感されると思いますが、受けの方の反応や演技が素晴らしいおかげで、自分もよりすごく演じられるんだと思います。だから今、私は受け側の練習も取り入れています。映画を観ているときも、受ける側のアクション部の方たちのリアクションなどを見て研究しています」と、相手の動きにも注目しているという。
「『次、この⼿が来る』というのを分かりながらやると嘘っぽくなってしまう」(武田)ということもあり、アクション演技では台本を一度「忘れる」作業をしなければいけないそうで、その難しさを武田も久保田も痛感。そのなかで、実際にアクションを行う際は信頼関係が一番大事だと、武田は語る。「作品に入る前も、練習のときも、距離感もそうですがお互いを信頼しないと本気ではできないし、躊躇してもけがしてしまう可能性があるので」。
また、その流れで、久保田は武田に「アクションをするとき、本番では何パーセントぐらいの力でやっていますか?」という質問も寄せる。
「最終的には、感情が入ってしまうので、100パーセントを超えてしまうこともあります」という武田は、「そのときはちょっと距離が縮まりやすくなることもあるので、事前に、アクション担当の⽅やお相手の方と⼀緒に話し合います。『たぶん、ちょっと前に出ちゃうかもしれないので、よろしくお願いします』と事前にお伝えします。お互いどれぐらいの⼒でやるかを把握しておくというのはすごく⼤切ですよね」と、コミュニケーションの大切さも述べていた。
一方で、武田と久保田は、アクション演技だけでなく、「走る」演技の重要性や難しさも感じているという。
アクション担当の監督に「どれだけキックやパンチがかっこよくても、走っている様がダサかったらダメだよ」と言われたことがあるという武田。「なので、走り方もけっこう研究したりしました」。特に、忍者の「くノ一」の役では苦労したそう。「くノ一の場合は、少し前かがみで姿勢を低くしてすばやく走るのですが、普段そんな走り方はしないので……。転びそうになるし、山奥でのロケではありましたが、改めて勉強しなきゃと思いました」。
「私も気を付けなきゃなって思う瞬間はあります」という久保田は、特に青春映画などに出演したとき、走る演技が多いそう。「私はもともと姿勢があんまり良くなくて、ストレートネックなんです。なので、首がすごい前に出ちゃいやすくて。走るときって気持ちも前のめりだから、頭も前のめりになっちゃいがちなんですけど、そこ(頭が前に出すぎないこと)をまずは意識しています。後は、やっぱり走れる人って、脇が締まっているので、脇を締めて走っていましたね」と、こちらも走り方を研究していたエピソードを明かしていた。
「役や作品によって、恐らく⾛り⽅も変わるし、撮り⽅によっても変わるので、意外と⾛る、歩くという動作は、すごく重要なんだなって思います」という武田。久保田との今回のトークのなかで、演技の奥深さを感じているようだった。
『武田梨奈のこだわりな時間』
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