J1で大苦戦のヴィッセル神戸にエール続々「元気与えたい」「スポンサー魂を」ホームゲームも2万人超え

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 サッカー・J1のヴィッセル神戸は今シーズン、ACL(AFCチャンピオンズリーグ)や天皇杯(天皇杯 JFA 第102回全日本サッカー選手権大会)では勝ち進むも、J1リーグ戦では苦戦が続き、まさかの最下位に低迷している。それでも、26日のホームゲームを含むこの数日間だけでも数多くのサポートが見られるなど、クラブやその周辺には活発な動きがあった。

◆古橋亨梧が古巣凱旋「皆に元気を与えられたら」

 2018年途中から2021年途中まで、4シーズンにわたってヴィッセルでプレーした日本代表FW古橋亨梧選手(セルティック/スコットランド)が6月24日と25日の両日、ヴィッセルの練習に参加。また、26日にはノエビアスタジアム神戸にも来場し、ホームゲームの試合前に挨拶を行った。

 J1で95試合42得点、最後の2021年は約半年間の在籍ながら21試合15得点という華々しい活躍でチームを高みに導いた古橋選手。「すごくなつかしいなと思いながらも、練習参加させていただいたことに感謝しかない。自分ができることをやって、何か皆に元気を与えられたらなと思っていましたが、いい選手が揃っているので、(練習が)すごく楽しかった。(選手たちと)セルティックのことや代表のことや、向こうでの過ごし方などいろいろ話せたのでうれしい」と、アンドレス・イニエスタ選手らとの久々の交流に感慨もひとしおの様子。

 また、ノエスタのピッチでも、「自分ができること、他の選手の得意なことを考えるように試合に挑むようになると、気づいたらみんなが一致団結していい方向に進むことができた」と経験談を語ったストライカーは、「神戸のみんなを応援してほしい。皆さんの声(拍手)や姿が絶対に選手たちに届いていると思う。今日僕も一緒に神戸を応援します!」と自らの声でサポーターに呼びかけ。スタジアムは万雷の拍手に包まれていた。

古橋亨梧選手 ©VISSEL KOBE

◆ヴィッセル神戸に新たなパートナー

 ヴィッセル神戸はこの6月に、コンタクトレンズのインターネット通信販売サイト「レンズアップル」をはじめとした自社ECサイトを運営する株式会社パレンテ(本社:千葉市中央区)とオフィシャルトップスポンサー契約を締結した。J1第18節浦和レッズ戦からトレーニングウェアの胸部分に「レンズアップル」の文字が入るほか、井上潮音選手が同社のコンタクトレンズ提供を受けることに。24日に行われた記者会見で「コンタクトをつけて目の覚めるようなプレーをしたい」と井上選手は意気込みを語っていた。

「若年層に向けて安全にコンタクトレンズを使っていただきたいという啓蒙をしているなか、憧れの選手から安全な使い方を促すというところや、(若者が)スポーツをやり始めるタイミングというところでも(クラブスポンサーになるうえで)親和性が高いと感じている」というのは同社の吉田忠史社長。社内では「ヴィッセル観戦手当」として、本社の千葉や配送拠点の岡山からの新幹線往復代を社員に補助し、社員とともにヴィッセルをサポートするという。「非常に苦しいチーム状態だが我々も応援し、ハートを熱く試合観戦する。こういう状態でもスポンサーするというところに、スポンサー魂があると思う。ヴィッセルにはぜひがんばっていただきたい」と、吉田社長はクラブにエール。会見では様々なアイデアも提案しつつ、クリムゾンレッドの視界が良好になることを願っていた。

写真左から、株式会社パレンテの吉田忠史社長、ヴィッセル神戸の武藤嘉紀選手、井上潮音選手、千布勇気社長(写真:ラジオ関西)

◆ホームゲーム「Rakuten Day」多数のイベントで盛り上がる

 26日のJ1第18節、ヴィッセル神戸対浦和レッズの一戦は、「スポーツの未来を共に創ろう」をテーマにしたスペシャルマッチ「Rakuten DAY」。試合会場であるノエビアスタジアム神戸では、「GREEN」、「LGBTQ+」、「GENDER」、「PEOPLE WITH DISABLITIES」、「CROSS CULTURE」、「FAMILY」の6つの切り口で「【スポーツの未来を共に創ろう】ブース」を設置するなど、グリーンをキーカラーに様々なファンイベントが実施されていた。

 また、場内ではNHK『おかあさんといっしょ』21代うたのおねえさんの小野あつこさんが歌のパフォーマンスを披露した。小野さんは、「私の考えるより良いスポーツの未来は、いつでもどこでも、誰もがいろいろなスポーツに触れることができる環境の中で、子どもたちがのびのび育つことです」とコメントしていた。そして、試合入場時にはヴィッセル神戸の選手たちが緑色のオリジナルリストバンドを着用していた。

 一方、場外では、視覚に障がいを持った人でもプレーできるよう考案された「ブラインドサッカー」の体験会も開かれ、NPO法人日本ブラインドサッカー協会の内田佳選手が来場し、ヴィッセル神戸の元選手で現スクールコーチの河本宏之さんや田中雄大さん、7人制サッカー「ソサイチ」日本代表の星野昴選手らとともに「ブラインドサッカー」の魅力を伝えていた。さらに、フードドライブ、エコステーション、リサイクルの機能を持つ「ECO ZONE by Rakuten」もオープン。ボランティアの積極的な声掛けなどもあり、ごみの分別がスムーズに行われる様子が見受けられた。こちらは今後のホームゲーム開催時にも常設されるという。

「スポーツの未来を共に創ろう」イベントの「ブラインドサッカー」体験会の様子(写真:ラジオ関西)
ホームゲーム開催時のノエビアスタジアム神戸場外に設置されることになった「ECO ZONE by Rakuten」(写真:ラジオ関西)
「【スポーツの未来を共に創ろう】ブース」より(写真:ラジオ関西)
「【スポーツの未来を共に創ろう】ブース」より(写真:ラジオ関西)

◆2万人超の観衆が見守った注目の一戦だったが…

 約1か月ぶりのJ1ホームゲームとなったヴィッセル。厳しい暑さのなかでもスタジアムには2万1456人の観衆が詰めかけ、試合は熱気に包まれた。そのなかで、後半戦からの巻き返しを図るべく、イニエスタ選手、大迫勇也選手らが先発したなかで浦和との一戦に挑んだが……、試合は終了間際に直接FKから失点し、0-1と敗北。多くのサポーターの後押しに応えることはできなかった。

 試合後、「いい試合ができたとは言えない」と悔しさをにじませたロティーナ監督だが、今後に向けて「立ち上がって前に進めていくしかないし、自分たち全員がこの状況には責任を持って、抜け出す意識をもっていくことが重要」とコメントしていた。

 また、山口蛍選手は「本当に今の状況がどれだけまずいか、一人ひとりが再確認して、次の試合に挑まないと、また同じような展開になってしまう。メンタルを切り替えるのは難しいことだが、それをやらないと絶対にうまくいかないもの。試合まで日にちは少ないが、そこはやっていかなくちゃいけない」と危機感をあらわに。それでも「今日の試合は今日でしっかり反省して、次に向かわないと、このまま下を向いていても何もいいことは生まれないので。そこは全員でコミュニケーションをとりながら、もっといい方向に向かってやっていくしかないと思う」と前を向いていた。

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GOGO!ヴィッセル神戸 | ラジオ関西 | 2022/06/27/月 18:00-18:30

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