愛染堂勝鬘院の山岡武明(ぶみょう)住職は「コロナ禍を受け、夏祭り本来の祈願であった『疫病退散』を願ってお参りされる人が増えた」と実感したという。「聖徳太子創建のお寺の祭りだからこそ、これから先も『和を以(もっ)て貴し』の精神で世界平和を祈願したい」と話した。
ウクライナから避難し、愛染娘として参加したユリア・チェビジコさん(ドニプロ出身 24・清風情報工科学院在学)は、日本の猛烈な暑さに驚いたという。日本で学びの場があることに感謝しつつ、母国に残っている家族や友人を案じる日々が続く。「毎日、どうしているのか心配している。この街が爆破された、ここで何人もが亡くなったというニュースを見聞きして、最初は恐怖感を募らせたが、そうした報道に慣れてしまっている恐ろしさもある。隣国同士で憎しみ合い、争うなんてもう終わらせてほしい。早く停戦を、と祈るのみ」と話した。