女優の武田梨奈がパーソナリティーを務めるラジオ番組『武田梨奈のこだわりな時間』(ラジオ関西)7月9日放送回に、ロックバンド「クリープハイプ」ボーカル・ギターの尾崎世界観がゲスト出演。「世界観」という言葉への思いについて、武田と尾崎が語り合った。
尾崎はもともと本名の祐介でクリープハイプの活動を行っていたが、「多くの人から言われる『世界観が』という曖昧な評価に疑問を感じ」、自ら尾崎世界観と名乗るようになった(公式ホームページより引用)。そのことについて、ラジオのなかで武田とのトークが進む。
【武田】 「世界観」という言葉に意識されたのはいつごろでしょうか?
【尾崎】 最初の頃ですかね。二十歳ぐらいの頃によく言われてましたね。いまだに言葉がありますもんね。
【武田】 私は「世界観があるね」と言われたら、うれしいなと感じますね。
【尾崎】 どういうときに言われるんですか?
【武田】 例えば、普段の空手やアクション練習をしているときに、練習方法にこだわりがあって、そこで「世界観がちゃんとあるよね」と言われると、ちょっとうれしくなります(笑)。
【尾崎】 いいことじゃないですか。何か自分の中に芯があるよね、ということですよね。(改名した)当時の自分は、たぶんその真逆に感じていて、曖昧な存在だと思われていると思ってしまったんですよね。なんて言ってあげていいか分からないから、とりあえずすごくぼやけた言葉を与えれば人は傷つかないんじゃないかというのを(聞くと)、保護されているような、寂しい気持ちになってくるというか。それで、「もっと結果が欲しい」「断定して欲しいな」という気持ちから、あえて名前で(世界観と)つけたんですよね。
【武田】 そうだったんですね。世界観というのは憧れるという意味で、すごくいいなと私は思っています。例えば、カラオケで尾崎さんの歌い方の真似をして、クリープハイプの歌を歌う方がいるんです。私の中でこの仕事(俳優業)をしていて目標にしていることが1つあって、それは真似される人になりたいということなんです。私も自分自身がジャッキー・チェンやブルース・リーが大好きで、真似をして過ごしてきた経験があるので、映画や音楽を通じて真似される人が、すごくかっこいいなと思うんです。
【尾崎】 そうか……。そこに対してネガティブな感情があったから、それをそう言ってもらえると……。
【武田】 皆さん、尾崎さんに近づこうとしているんだと思いますよ。
【尾崎】 しかも、それ(真似)がみんな伝わると思ってやっているわけですもんね。そうか、それはいいことを聞きましたね! なんか価値観を変えていただきました。特に真似に関しては、そうですね。(世界観への思いについて)ちょっと気持ちを改めます。
『武田梨奈のこだわりな時間』
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