じつは、難しいということです。天井にある「救出口」は内側から開かず、あくまでも、閉じ込められた人を技術者などが外部から救出するために設けられているため、内側からは扉を開くこともできないようになっているそう。
そうして救出口から人を救出するのは、扉が破損した場合などの最終手段です。エレベーターのかご内は密閉されていないので、酸素が無くなる心配はないようです。
これらの「もしも」は発生しないのが望ましく、起こる可能性は低いかもしれませんが、万が一の「その時」に備えることに越したことはないでしょう。普段乗りなれているエレベーターを、つぶさに観察してみてはいかがですか?
(取材・文=宮田智也 / 放送作家)