「例えば、本をある程度揃えておく、興味のありそうなテレビを一緒に観てみる、旅行に行くときには『こういうことに興味を持ってもらえたらうれしいな』というところを一か所訪れるようにする、といった感じです」。
子どもが好きなことを親が応援する姿勢も欠かせないという。
「ゲームばかりをする子だったら、ゲームの仕組みの方に興味を持たせてあげてもいいかもしれません。ゲームの技術者は足りていなかったりするので。そのゲームの内容が戦国時代のものであれば戦国武将にまつわる場所を回ってみるという手もあります。マンガも、親も読んでみて、その内容にまつわることを紹介してあげることもできます。どれがヒットするかわかりませんが、色々な“仕掛け”をしていくことが大事です」。
手嶋さんは自身の子について、高校受験を見据え「子どもが幼稚園の頃からずっと、『こうした高校に行ってほしいな』と思っているところの学祭に連れて行っていました」と話す。その甲斐あって、自然とその高校を目指すようになったという。
また、成績が伸びる生徒に共通することを聞くと、「リズムが崩れない」点とともに、「興味・関心が強い」という回答が返ってきた。
「子どもは本来、様々なものに興味を持つもの。大人になったらわかるなどといってその興味・関心をつぶしてきたのは大人。スマホでもいいので、じゃあ一緒に調べてみようと動いてみてください」と手嶋さんはアドバイスする。
そして、これから始まるのが夏期講習。夏期講習には、短期集中で講習を受けるのにくわえ、違う学校の生徒と出会うことで自分を客観的に見つめ、「勉強しないといけないな」「世の中は広い」と感じることができるのも大きなメリットだそうだ。
子ども達の可能性を広げるため、夏の間に様々なことに一緒に取り組んでみるのもいいかもしれない。
※ラジオ関西『こうべしんきん三上公也の企業訪問』2022年7月12日放送回より