大王わさび農場には、わさびや湧水を活かしたグルメを提供する施設が、昨年リニューアルオープンしている。
「湧水で炊いた安曇野産のご飯に擦りたての本わさびと薬味でシンプルにいただく“本わさび飯”や、うま味がたっぷりでおいしい“信州太郎ぽーく”に本わさびを添えたグリル。またおいしい湧水で14時間かけて水出しした“コールドブリューコーヒー”などがおすすめ。目で舌で『大王』を味わっていただけます」と話すのは、同観光課広報担当の中川圭さん。
『本わさび飯』の食べ方について聞くと、「まず、のり、おかかなどのトッピングをごはんにのせ、わさびをのせます。そして、しょうゆを回しかけ、ここで一度ご飯と混ぜると、ご飯の熱でわさびがいい感じでなじみます。そして、“追いわさび”をしながら食べます」とのこと。なお、わさびが辛いと感じたときは、口を開けると、辛さがおさまるという。
一方、同農場で今、人気のお土産は、新商品『アロマアルコール 山葵×檸檬』。大王産「山葵(わさび)」と長野県産「檸檬(レモン)」を使った爽やかな香りの手指用アルコールだ。本来は捨てられてしまうわさびの“端材”から香りを抽出し、地元の穂高商業高等学校の生徒とともに香りの選定やパッケージデザインも行い、素材から開発まで長野県産にこだわったアロマアルコールに仕上がっている。
信州の地で育ったおいしいわさびは、料理の味をグンとグレードアップさせるもの。中川さんは、「これからも、もっとお客さんに来ていただけるよう、いろいろな工夫をしていきたい」と目を輝かせていた。