【神戸・大阪】夏休み『古典芸能』の舞台はいかが? 文楽・狂言・能 子ども向けに低価格で | ラジトピ ラジオ関西トピックス

【神戸・大阪】夏休み『古典芸能』の舞台はいかが? 文楽・狂言・能 子ども向けに低価格で

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 夏休みは、家族で日本の伝統文化に触れるチャンス! 子どもや学生らに生の古典芸能を観てもらおうと企画された公演が、8月にかけて大阪や神戸で開催される。いずれも18歳以下はリーズナブルな料金設定となっており、本格的な舞台を鑑賞する入門の機会にもなりそうだ。

【文楽】

『瓜子姫とあまんじゃく』(提供:国立文楽劇場)

 国立文楽劇場(大阪市中央区)では、子ども向けの演目も入った「夏休み文楽特別公演」を8月4日(木)まで上演中。第一部「親子劇場」(午前11時開演)は2本立てで、初めて鈴を見たカッパとキツネのお話『鈴の音』(作・演出、桐竹勘十郎)、民話を基に木下順二さんが書いた名作『瓜子姫とあまんじゃく』を上演。出演は、竹本千歳太夫さん(太夫)、豊澤富助さん(三味線)ら。両作品とも台詞が口語体なので、子どもたちや文楽初心者も気軽に楽しめる。「文楽ってなあに?」と題した解説もある。

 人間国宝の人形遣い、桐竹勘十郎さんは、自身が手掛けた『鈴の音』について「(登場する)白狐は、ほかの作品では神様のお使いとして不思議な力を持っているが、この作品では、山で遊んでいる普通のキツネ。自由に舞台を動き回っている」と明かし、「子どもにも大人にも分かりやすいお話です」と太鼓判を押す。予約、問い合わせは国立劇場チケットセンター(電話0570-07-9900)またはwebサイトで。

【狂言】

「柿山伏」の茂山宗彦さん

 人気狂言師で、俳優としてテレビドラマなどでも活躍する茂山宗彦さんが出演する「みんなで笑おう 狂言を楽しむ会」は30日、神戸文化ホール(神戸市中央区)で開催される。プログラムは、有名な演目の『棒縛(ぼうしばり)』と『柿山伏(かきやまぶし)』。茂山さんは『柿山伏』に主演するほか、持ち前の軽妙な話術で、狂言にまつわるトークや質問コーナーも担当する。主催する神戸友の会は、「笑いでコロナを吹き飛ばしてほしい」と願いを込める。予約、問い合わせは同会(電話070-3101-1449)またはメール(kobetomo.konan@gmail.com)。

【能】

大槻能楽堂 能舞台(提供:大槻能楽堂)

 高尚なイメージでハードルが高いと思われがちな能にもチャレンジできる。8月11日(木・祝)と12日(金)、大槻能楽堂(大阪市中央区)で開かれる「大阪薪能」は、1957年から続く夏の風物詩。例年、生國魂神社(同市天王寺区)境内で上演されてきたが、今年は舞台を大槻能楽堂に移して、『難波(なにわ)』『半蔀(はじとみ)』(11日昼の部)、『弱法師(よろぼし)』『車僧(くるまぞう)』(同日夜の部)、『杜若(かきつばた)』『小鍛治(こかじ)』(12日)などが披露される。

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