エネルギー全開! 岡本太郎の全貌を紹介 史上最大規模の「展覧会 岡本太郎」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

エネルギー全開! 岡本太郎の全貌を紹介 史上最大規模の「展覧会 岡本太郎」

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 1970年に開催された大阪万博のテーマ館『太陽の塔』で知られる芸術家・岡本太郎の、若き日から晩年の作品まで、まさに全貌を紹介する特別展が、大阪市北区の大阪中之島美術館で開催されている。2022年10月2日(日)まで。

展示会場入口

「岡本太郎というと、いろいろなことをしている人というイメージがあり、全国にパブリックアートがある。作品を知らなくても、書籍やことばなど何らかの形で触れている人が多い」と大阪中之島美術館の大下裕司学芸員は言う。「本職は人間」という岡本太郎のいろいろな姿を紹介するのが史上最大規模の「展覧会 岡本太郎」となる。

 岡本太郎は1929年に渡仏。1930年代のパリ時代の作品はすべて戦災で焼失したと言われているが、このほど、「おそらく岡本太郎の作品」3点が見つかり、初公開となった。作品は1932~1933年頃のものと推定され、「おそらく現存するもっとも古い岡本太郎の作品」とされる。

 また、大阪万博の後、亡くなるまでの26年間の活動があまり知られていない。一方で50年代、60年代の代表的な作品が残っておらず行方不明とされていた。近年になってある作品をX線分析したところ、その作品の下に「行方不明とされていた」作品が残っていたことがわかった。その数106点。岡本は、作品を同じタイトル同じテーマで上描きしていた。大下学芸員は「自分の評価を高めた作品を乗り越えるため、亡くなる直前まで自分自身と戦い続けていたことがわかる」と話す。

 会場には、太陽の塔の模型やスケッチを始め、若き日から晩年までの作品などが並ぶ。「太陽の塔がある大阪の人にとっては親しみのある作家。作品はエネルギーにあふれている。今という時代を生きる我々は力をもらい、元気づけられる」と大阪中之島美術館の菅谷富夫館長。また大下学芸員も「どんなアーティストなのか体感してほしい」と話した。

◆「展覧会 岡本太郎」
会期 2022年7月23日(土)~10月2日(火)
会場 大阪中之島美術館(大阪市北区中之島4-3-1)
休館日 月曜 ※9月19日(月・祝)は除く

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