オダギリジョーがホームレス役で深み与える 映画『ぜんぶ、ボクのせい』 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

オダギリジョーがホームレス役で深み与える 映画『ぜんぶ、ボクのせい』

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 優太は、坂本をしばしば訪ねてくる高校生・詩織とも親しくなります。詩織は裕福な家庭に育ちましたが、寂しさや虚しさを感じていて援助交際をしています。

 ある日、3人の穏やかな日々を打ち破る事件が起きます……。

サブ1

 主人公の優太を演じるのは、15歳の新人・白鳥晴都です。苦しみを抱えながら優太にやさしく接する詩織を川島鈴遥が演じます。

 2人を支えるおっちゃんとして、オダギリジョーが高い演技力を発揮しています。共演はほかに松本まりか・若葉竜也・仲野太賀・木竜麻生らです。

サブ2

 秋葉原無差別殺傷事件をモチーフにした『Noise ノイズ』が話題になった松本優作が監督と脚本を手がけました。

 また、松本監督は「最初、おっちゃんは物静かな世捨て人だったんです。でも、オダギリさんと話をしていくなかで、自分の理屈で詐欺もしてしまうような、一見、悪い大人に見える人物になった。また、オダギリさんが演じてくださることで、重い話にユーモアが加わったんです」と明かしていて、オダギリの存在が作品に深みを加えたことが分かります。

メイン(主人公とオダギリジョーの2ショット)

 エンディング曲は大滝詠一本人が歌う「夢で逢えたら」で、登場人物への共感を広げる重要な役割を果たしています。大滝が“大瀧詠一”名義で作詞・作曲した楽曲で、セルフカバーバージョンは亡くなったあと公開されました。映画公開を前に8月3日(水)、7インチ・アナログレコードとしてリリースされます。

大滝詠一 写真
大滝詠一

 心に傷を抱え、居場所のない3人が交流しながら主人公が少しずつ成長する様子を静かに描く作品。どうすれば理不尽な現代社会から抜けられるのか、主人公が大人にぶつける言葉が刺さります。

 映画『ぜんぶ、ボクのせい』は、8月11日(木・祝)にテアトル梅田で公開、シネ・リーブル神戸とアップリンク京都では8月19日(金)公開です。(SJ)

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