西宮神社『御社用日記』虫干し一般公開 「先人が危機乗り越えてきたことが分かる」 マンボウ奉納の記録も | ラジトピ ラジオ関西トピックス

西宮神社『御社用日記』虫干し一般公開 「先人が危機乗り越えてきたことが分かる」 マンボウ奉納の記録も

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 商売繁盛の神様「えべっさん」の総本社で、1月の「福男選び」で全国的にも知られる西宮神社(兵庫県西宮市)で、4日、17世紀から神主らによってつづられてきた貴重な社務日記「御社用日記(ごしゃようにっき)」の虫干しが行われ、その様子が一般公開された。

西宮神社拝殿(同神社提供)

 虫干しは毎夏の恒例行事で、1698年にはすでに「虫干し」という記述がある。

虫干しのため、整然と並べられた「御社用日記」

 御社用日記は1694(元禄7)年のものが最古。今年、虫干しが行われたのは216冊で、ほとんどが県の指定重要有形文化財に指定されている。

1694年の最古の日記 表紙
1694年の最古の日記

 おおむね1年ごとに一冊にまとめられ、ふだんは防虫剤とともに箱に入れ、書庫に収められている。筆を使ったくずし字で和紙に書かれており、社務の様子やお祭りの際に行った大阪奉行所とのやり取りなどのほか、1729年には徳川吉宗の依頼で、「将軍に献上するためのゾウが神社近くを通っていった」、また1811年には「マンボウが奉納された」などの興味深い記録も。

マンボウのイラストが描かれた1811年の日記

 第2次世界大戦時に同神社の本殿は焼けたが、日記は神主の家にあり、難を逃れたという。神職らは時折丁寧にページをめくり、日記に風を通した。吉井良迪(よしみち)禰宜は「日記を読んでいると、時代ごとにさまざまな危機に直面しながらも先人たちが知恵を絞って乗り越えてきたことが分かる。コロナ禍の今の苦境も、一致団結して乗り切りたい」と話した。

(取材・文=青木理子)

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