各店舗への減容回収機の導入も進んでいます。
「ボトルtoボトル」を実現するためには、“ペットボトルだけ”を確実に回収する必要があります。最新の回収機は、缶やビン、中身の残ったボトルなどの不適切な投入物を自動検知するシステムを搭載しています。
さらに、特殊な減容圧縮方式により、ペットボトルの容積を約3分の1になるまでつぶした後も高い圧縮率を保つとともに、重量比の大きな飲み口部分を壊さず回収することで、ペットボトルの資源価値を高められるのだそう。
また同社では、「ペットボトル減容回収機」導入店舗での廃ペットボトルの回収量を集計。1本あたり1円を、同社が持つ形で、赤い羽根共同募金会などの社会貢献団体に寄付しているとのこと。消費者のエコ意識を寄付につなげることにより、環境保護と社会貢献活動が連動した新しいリサイクルスタイルの仕組みを推進しています。
株式会社オークワ サステナビリティ推進室の衣笠武志さんは、「買い物の際には、8割近くの人がマイバッグやマイカゴをお持ちになっています。ぜひ、自宅や職場で出たペットボトルをマイバッグに入れて持ってきてほしい」と話します。
身近な商業施設での水平リサイクル。活動への参加を通して、回収されたその先にも関心を持つことができそうです。
(取材・文=岡本莉奈)