外来生物を「感じる・知る・考える」施設 神戸市内にオープン | ラジトピ ラジオ関西トピックス

外来生物を「感じる・知る・考える」施設 神戸市内にオープン

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 神戸市は、増え続ける外来生物を展示し、外来生物に関する問題について「感じる・知る・考える」場にしてもらおうと、「外来生物展示センター」を8月21日(日)に長田区の苅藻島クリーンセンター内にオープンする。

 外来生物は、もともと生息していなかった場所に人が持ち込んだ生物で、もともと生息していた生物=在来種の生息環境が奪われたり、農作物に被害を与えたりするなどの問題を引き起こしている。とはいえ、外来生物を実際に見る機会や問題について知る機会は少ない。そこで神戸市は、「外来生物展示センター」で生きた個体やはく製などを展示し、専門員が解説することで、「感じ・知り・考える」きっかけづくりを行っていく。

 同センターでは、畑や田んぼを荒らすアライグマや、食用として持ち込まれたオオクチバス、近くの池で見かけることも多いアメリカザリガニやミシシッピアカミミガメの他、ヒアリや、六甲アイランドで発見され被害が深刻になっているツヤハダゴマダラカミキリなど、神戸で見つかったもの、もしくは神戸でも見つかる可能性があるものを展示する。外来生物に特化した常設の施設は全国の自治体で初めてという。

アライグマなど ※はく製展示(神戸市提供)
オオクチバス(神戸市提供)

「大都市でありながら自然に囲まれた神戸。生物多様性に富む環境だが、そこに外来生物が入ると在来種や人間の生活にも影響が出る。外来生物に罪はないが、いかに脅威になっているか、なぜ駆除が必要なのか、考える場所になってほしい」と神戸市の担当者は話す。

 場所は、苅藻島クリーンセンターの空きスペース=もともとは職員が食堂として使っていたスペース(60平方メートル)を活用し、8月21日に「生物飼育棟」としてオープンする。公開は土曜・日曜限定で予約制(予約はホームページから)。元「須磨海浜水族園の職員」などの専門員の解説を聞きながら展示を見学することができるという。

「外来生物展示センター」は今後、さらに整備を進め、外来生物問題のテーマ別の展示を行う施設を冬にオープンする予定。

スポテッドガー(神戸市提供)
ヒアリ ※標本・レプリカ(神戸市提供)

◆外来生物展示センター
神戸市長田区苅藻島町3丁目12番28号 苅藻島クリーンセンター内
公開日は2022年8月21日(日)以降の毎週土曜・日曜 11:00~17:00(要予約)
入場無料
予約は「外来生物展示センター」ホームページから


【公式HP】

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