行動制限のない、コロナ禍3年目の夏 「油断禁物!防げた事故なのに」マリンレジャーの事故注意 海上保安庁 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

行動制限のない、コロナ禍3年目の夏 「油断禁物!防げた事故なのに」マリンレジャーの事故注意 海上保安庁

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 海上保安庁がマリンレジャーの最盛期を迎え展開した「海の事故ゼロキャンペーン(2022年7月16~31日)」で、全国で起きた船舶事故は109件・113隻(昨年同期間比・マイナス1隻)。死者・行方不明者は0人(昨年同時期と同じ) だった。

全国の船舶事故発生状況 <2022年7月16~31日 ※データ提供・海上保安庁>
全国のマリンレジャーでの人身事故発生状況 <2022年7月16~31日 ※データ提供・海上保安庁>

 しかし、マリンレジャーでの人身事故は77人(昨年同期間比・10人増) と深刻。このうち、死者・行方不明者は22人(同・2人減) で、遊泳中の人身事故は42人(同・20人増)と、前年の約2倍にのぼった。

■近畿・四国で船舶事故は減少傾向も、起きた事故は「防げたはず」

兵庫・姫路市沖の播磨灘でフェリーと漁船が衝突<2022年7月18日 ※画像提供・第五管区海上保安本部>
和歌山県広川町唐尾沖で起きた水上オートバイによる人身事故が発生<2022年7月25日 ※画像提供・第五管区海上保安本部>

 近畿・四国の海を管轄する第五管区海上保安本部(※五管本部・神戸市)の管内では、2021年のシーズンに比べ船舶事故・人身事故はいずれも減少(死者は同数)。
 特徴として、毎年多く見受けられる「プレジャーボートのエンジントラブル(機関故障)」が原因の事故は0件だったが、気を付けていれば防ぐことができた「見張り不十分」による船舶事故が発生し、遊泳中の死亡事故や水上オートバイの事故は絶えない。

和歌山県友ケ島・地ノ島での乗揚げ船 <2022年7月26日 ※画像提供・第五管区海上保安本部>
兵庫県明石市・林崎沖でボートが転覆、神戸海上保安部の巡視艇が救助 <2022年7月30日 ※画像提供・第五管区海上保安本部>

■五管本部 ・管内での「海の事故ゼロキャンペーン」期間中(2022年7月16日~31日)の海難事故発生状況
 〇船舶事故 11隻 (昨年同期間比・7隻減) 死者0人 (昨年同時期と同じ)
 〇人身事故 13人 (同・5人減) 死者5人(昨年同時期と同じ)

※ 第五管区海上保安本部(五管本部)の管轄海域~兵庫・大阪・滋賀・奈良・和歌山・徳島・高知の各府県

和歌山県・友ケ島地ノ島での転覆船の救助とヘリによる乗船者吊り上げ(画像左上)<2022年月24日 ※画像提供・第五管区海上保安本部 上空から撮影>
和歌山県・白良浜(しららはま)海水浴場では遊泳中の女性(50代)が溺れ死亡<2022年7月18日 ※画像提供・第五管区海上保安本部>
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