海上保安庁がマリンレジャーの最盛期を迎え展開した「海の事故ゼロキャンペーン(2022年7月16~31日)」で、全国で起きた船舶事故は109件・113隻(昨年同期間比・マイナス1隻)。死者・行方不明者は0人(昨年同時期と同じ) だった。
しかし、マリンレジャーでの人身事故は77人(昨年同期間比・10人増) と深刻。このうち、死者・行方不明者は22人(同・2人減) で、遊泳中の人身事故は42人(同・20人増)と、前年の約2倍にのぼった。
■近畿・四国で船舶事故は減少傾向も、起きた事故は「防げたはず」
近畿・四国の海を管轄する第五管区海上保安本部(※五管本部・神戸市)の管内では、2021年のシーズンに比べ船舶事故・人身事故はいずれも減少(死者は同数)。
特徴として、毎年多く見受けられる「プレジャーボートのエンジントラブル(機関故障)」が原因の事故は0件だったが、気を付けていれば防ぐことができた「見張り不十分」による船舶事故が発生し、遊泳中の死亡事故や水上オートバイの事故は絶えない。
■五管本部 ・管内での「海の事故ゼロキャンペーン」期間中(2022年7月16日~31日)の海難事故発生状況
〇船舶事故 11隻 (昨年同期間比・7隻減) 死者0人 (昨年同時期と同じ)
〇人身事故 13人 (同・5人減) 死者5人(昨年同時期と同じ)
※ 第五管区海上保安本部(五管本部)の管轄海域~兵庫・大阪・滋賀・奈良・和歌山・徳島・高知の各府県