波瑠&間宮祥太朗、有村架純&中村倫也、永野芽郁&西島秀俊…夏のドラマは「お仕事バディもの」で大盛りあがり!

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 2022年、民放テレビの夏ドラマも中盤に入り、面白くなってきた。春ドラマでは『マイファミリー』『持続可能な恋ですか』『インビジブル』(以上、TBSテレビ)などオリジナル脚本の作品が目をひいたが、この夏は「お仕事男女バディもの」が幅を利かせている。

『魔法のリノベ』(カンテレ、月曜午後10時)は波瑠と間宮祥太朗が、家族経営の小さな工務店の営業でバディを組む。波瑠が演じる真行寺小梅はもともと大手リフォーム会社でバリバリ営業していたやり手だが、恋愛トラブルから転職してきた。間宮が演じる福山玄之介はこの小さな会社の社長の息子なのだが、とにかく人が良過ぎて頼りない。そんなふたりが住宅リノベーションの営業に奮闘する。小梅は改装を思い立った顧客の心の底をうまく探り出し、大手から次々と契約を勝ち取っていく。芯の強さでグイグイ攻める小梅役の波瑠と、どこか憎めず時々面白い発想をひねり出す玄之介役の間宮のコンビが絶妙。劇団ヨーロッパ企画の上田誠の脚本も小気味よく冴えている。

『石子と羽男ーそんなコトで訴えます?ー』(TBSテレビ、金曜午後10時)はコメディータッチの弁護士もの。有村架純が演じる石田硝子=「石子」は東大卒なのに司法試験に4回落ち、父の弁護士事務所でパラリーガルとして働く。ここに雇われでやってきたのが、中村倫也が演じる高卒の弁護士・羽根岡佳男=「羽男」。このふたりがバディを組んでいろんな案件に立ち向かっていく。ただ羽男は一家が司法エリート家族で、自分の実務能力のなさに常にコンプレックスを持つが、それを隠すため自分を大きくみせることばかり考えている。一方、石子は実務能力では羽男を上回るが、なんせ司法試験に受からない。こんなふたりがドタバタしながら相談者に寄り添っていくのだが、石子の父で、さだまさしが演じる人情弁護士の潮綿郎のほのぼの感が、このドラマを象徴している。

『ユニコーンに乗って』(TBSテレビ、火曜午後10時)は、学生時代に立ち上げた教育アプリ開発会社の社長、永野芽郁が演じる成川佐奈がヒロイン。ここに西島秀俊が演じる元銀行員・小鳥智志が中途採用で入社してくる。若者ばかりの会社にITに精通しない小鳥。当初はとまどうばかりだが、過去のキャリアとおじさんの発想を逆に生かし、成川の補佐としてバディを組んで営業力を発揮する。永野の自然な表情や演技と、西島の実直で若者に溶け込もうとするキュートな姿勢が、実にすがすがしいドラマに仕上がっている。

『競争の番人』(フジテレビ、月曜午後9時)は、同時間帯前期の『元彼の遺言状』に続き、いま注目の若手作家・新川帆立の原作をドラマ化。普段は地味な「公正取引委員会」を舞台にしており、杏が演じる元刑事の白熊楓と、坂口健太郎が演じる変人で天才の小勝負勉がバディを組む。ドジで熱血漢の白熊と変人でフォトグラフィックメモリー(書類などで見たものを写真のように記憶できる能力)を持つ小勝負という、水と油のふたりが次々と不正を暴いていく。脇を固める同僚(桃園千代子)役の小池栄子、上司(風見慎一)役の大倉孝二、審査局長(本庄聡子)役の寺島しのぶなどの巧演も光る。

 これまでもバディもののドラマは数多くあったが、今回のそれぞれのドラマからは男女の価値観が時代とともに大きくかわってきたことも痛感できる。

 またバディもの以外では、以下の3作が秀逸。『オールドルーキー』(TBSテレビ、日曜午後9時)は元サッカー日本代表選手の第2の人生を描く。主人公・新町亮太郎として、屈折していないまっすぐな役を演じる綾野剛を見るのは久しぶり。慣れないスポーツマネージメント会社での奮闘ぶりと、彼を支える妻・新町果奈子役の榮倉奈々のキャラクターから元気をもらえる。そしてこの会社の社長・高柳雅史を演じる反町隆史の存在感が半端ではない。

『六本木クラス』(テレビ朝日、木曜午後9時)は韓国ドラマ『梨泰院クラス』のリメイク版。原作を完璧にコピーしており、主演の竹内涼真(宮部新)は髪型までそっくりに似せている。この作品でもやたら土下座にこだわる香川照之(長屋茂)、宮部の経営する飲食店でマネージャーを務める麻宮葵を演じる平手友梨奈の強烈なキャラクターなどが、今後どうストーリーを左右していくのか。連ドラは10回完結が多いが、このドラマは13回のワンクールを使い切るという。

 もう1作は、民放ではないが、NHK BSプレミアムで放送されている『拾われた男』(日曜午後10時)。俳優・松尾諭の自叙伝のドラマ化で、松尾の役(松戸諭)を演じる仲野大賀は体重を10キロ増やし、見事な関西弁で熱演。彼女(比嘉結)役の伊藤沙莉もいい味を出している。ちなみにこの作品はウォルト・ディズニー・ジャパンとNHKエンタープライズの共同制作となっている(ディズニープラスでも配信中)。

 夏ドラマは今がちょうど中盤。これから後半にどんな展開を見せていくのか。どれも目が離させない。(羽川英樹)

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羽川英樹ハッスル! (1) | ラジオ関西 | 2022/08/11/木 10:00-11:00

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