サッカーのアジアクラブチームナンバー1を決めるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)は18日、東地区のラウンド16の2試合が行われ、ヴィッセル神戸と横浜F・マリノスの日本勢同士の一戦は、ヴィッセルが3-2で勝利し、2大会ぶりのベスト8進出を決めた。
ヴィッセルはアンドレス・イニエスタ選手がベンチに控えたなかでこの試合に臨むと、序盤の7分にショートカウンターからMF飯野七聖選手がゴールを決めて先制。その2分後、横浜FMのFW西村拓真選手にヘディングシュートを許し、すぐに追いつかれて一時は1-1となるが、その後、相手のハンドで得たPKを31分にFW佐々木大樹選手が決めると、2-1でハーフタイムへ。そして後半、一進一退の攻防が続くなか、途中出場のFW小田裕太郎選手が80分に貴重なゴールを奪ってリードを広げた。終了間際、横浜FMのFWアンデルソン・ロペス選手に得点されて1点差に詰め寄られたが、相手の猛攻をしのぎ、勝ち上がりに成功した。なお、イニエスタ選手の出場はなかった。
ヴィッセルの試合後フラッシュインタビューのコメントは次のとおり。
吉田孝行監督
「非常に難しいゲームも(勝てて)自信になったと思う。立ち上がりから選手たちが集中して臨み、やりたいことができた。多少やられる部分はあったが、相手の能力が高く、そこは想定内。(ベスト8進出について)誰ひとりここで満足していない。(日本ラウンドの)あと2試合しっかり戦えるように頑張っていきたい」
飯野七聖選手
「(先制点について)あのシーンはいい位置でチームとしてボールを奪って、前にスペースがあったので、自分は後ろから走り込むプレーや前に力強くプレーするのが特長であり、前に出て、GKと1対1になり、冷静に相手の頭の上を狙ってループシュートをけることができた。(埼玉スタジアムは)関西から来やすい距離じゃないし、平日の夜8時という試合ながら、これだけたくさんのサポーターが来てくれて、とてもパワーになった。勝利できてよかった」
山口蛍選手
「気持ちの面できょうは僕らが上回っていたと思うが、同点にされる可能性もあったし、気の抜けない試合だったので、そこは次につなげていきたい。(サポーターの後押しについて)声出し応援がなかなかできないなか、こういう舞台でそれができるのは、自分たちの後押しになった。それが力になったと思う」
小田裕太郎選手
「ゴールシーンは、右サイドからいい崩しができて、入り方を考えようということで、(山口)蛍さんが抜け出したとき、マイナスで受けようと思ったので、(シュートは)あてるだけだった。今まで(シュートを)外しすぎたので、この1点で勢いづいてチームに貢献できるように頑張りたい」