【放送のことば(3)】「カラオケ」「スマホ」「新型コロナ」「東京地検特捜部」…メディアでの『略語』事情 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

【放送のことば(3)】「カラオケ」「スマホ」「新型コロナ」「東京地検特捜部」…メディアでの『略語』事情

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 これに拍車をかけているのが、似たような名称や肩書きが多いということです。例えば、「経済産業大臣」と「経済再生担当大臣」。毎日たくさんのニュースに接していますが、それでも「ん?どっちがどっちだ?」と混乱することがあります。

 放送、とくにニュースでは、意味がわかりにくい、他のものと混同される恐れがある……などの場合は正式名称を使うのが原則ですので、出てくるたびに「〇〇経済産業大臣は~」「経済再生担当大臣は~」と繰り返すことになり、かえってややこしくしているのでは? と頭を抱えています。

「役所の言葉や表現は難しい」と言われます。文字で見るとわかるかもしれませんが、音声だけを聞いて理解できるような名称にすることも必要ではないか、そうすることで覚えやすくなり、親しみも持ってもらえるのでは? と思うのは私だけでしょうか。

 言葉は時代とともに、その意味も使い方も変化します。「ことばコトバ」では、こうした言葉の楽しさを紹介していきます。

(「ことばコトバ」第68回 ラジオ関西アナウンサー・林 真一郎)

◆「ことばコトバ」アーカイブ記事

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