一方、前期(7月30日~9月25日)のみの開催となるのが 「美術の中のかたち–手で見る造形 彫刻の中のからだ」。
「触って」作品を感じる企画展で、視覚に障がいがある人に鑑賞の機会を提供し、視覚を中心とした鑑賞の在り方を問い直そうと、前身である兵庫県立近代美術館の時代から継続的に開催している。
県立美術館の彫刻収集第1号であるエミール=アントワーヌ・ブールデル「風の中のベートーヴェン」が、兵庫県立芸術文化センター(西宮市)より返却されることから、ブールデルの作品を中心に集めた。「風の中のベートーヴェン」は独自の作風を確立した後の作品で、「触りごたえのある作品」という。また「触ることで、制作の際に人体にどのようにアプローチしているのかを理解できる。視覚ではわかりにくい細部を触って感じてほしい」と安永幸史学芸員は話す。
◆兵庫県立美術館「2022年コレクション展Ⅱ」
会場 兵庫県立美術館 常設展示室
会期 2022年7月30日(土)~12月18日(日)
・前期 7月30日(土)~9月25日(日)
・後期 10月8日(土)~12月18日(日)
※展示替え期間中(9月26日~10月7日)は常設展示室を閉室
※「美術の中のかたち–手で見る造形 彫刻の中のからだ」は前期のみの開催