WEリーグ初代女王・INAC神戸、朴康造監督の初陣で勝利 見えたよさと課題 安本社長「ベクトルがみんなあっている」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

WEリーグ初代女王・INAC神戸、朴康造監督の初陣で勝利 見えたよさと課題 安本社長「ベクトルがみんなあっている」

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 元Jリーガーの近藤岳登と“関西の朝の顔”赤﨑夏実がパーソナリティーを務める女子サッカー・WEリーグのINAC神戸レオネッサ応援番組『カンピオーネ!レオネッサ!!』(ラジオ関西)。8月22日放送回では、INAC神戸の安本卓史社長とともに20日に開幕した「2022-23 WEリーグカップ」第1節をプレイバック。また、INAC神戸がプレシーズンに行った「チームビルディング」に関する話も展開された。

『カンピオーネ!レオネッサ』パーソナリティーの近藤岳登(左)と赤﨑夏実(奥)、INAC神戸の安本卓史社長(右)(写真:ラジオ関西『カンピオーネ!レオネッサ!!』)

 INAC神戸の新シーズン初陣となったWEリーグカップのグループステージ第1節。大阪・堺のJ-GREEN堺S1メインフィールドで20日に行われたナイトゲームでは、INAC神戸が高卒ルーキーFW愛川陽菜選手のデビュー戦初得点とMF阪口萌乃選手の2ゴールで、ジェフユナイテッド市原・千葉レディースに3-2で勝利。朴康造(パク・カンジョ)監督体制となって初の公式戦を白星で飾った。また当日の会場では「INACペンラナイト」と題して、ファン・サポーターがペンライトを持ち、スタジアムのLED照明を暗転させたなかで光をともす演出も。試合前後には選手も参加し盛り上がりを見せた。

「選手が本当によく走ってくれて頑張ってくれたので、選手に感謝の気持ちと、本当に率直にうれしいです」と試合後に率直な思いを述べた朴監督。この試合では連動したハイプレスというチームの新たな形が機能していたが、「前半のああいったアグレッシブなサッカーは続けていきたいというのはあるんですが、90分を通してあれができるのかというところもあり、チームとしては、時間によって違う戦い方というのをつくっていかない」と、今シーズン志向するサッカーに手ごたえを感じつつ、3点を取ったあとの戦い方には課題もあったと吐露。「奪われ方というのもよくなかったシーンが多かったので、そういったところをどう改善させていくのかは、また分析してトレーニングから(修正)していかなければいけない」と気を引き締めていた。

INAC神戸の朴康造監督(写真:ラジオ関西)

 この試合の殊勲者の1人、愛川選手はゴールシーンについて「ミナさん(田中美南)からいいパスが来て、あとは流し込むだけだったので、すごいラッキーなボールだったかなと思います」と謙遜。それでも、「デビュー戦は初ゴールで終わりたいという思いがあった」という18歳は、早速結果を残し、タレントぞろいの前線のポジション争いに名乗り出た。

 この愛川選手の活躍に、安本社長が「朴監督の起用に応えてくれた」といえば、元Jリーガーの近藤も「後ろをすごい見ながら、プレスいくところいかないところをはっきりしていた。周りを見ながらプレーできる余裕があるのはすごかった」と称賛。背番号24の今後の活躍にも期待が高まる。

3月に行われたINAC神戸の新加入選手会見より、一番右にいるのがFW愛川陽菜選手。今回の千葉L戦では同期のDF井手ひなた選手(右から2人目)、MF箕輪千慧選手(一番左)も公式戦デビューを果たした。(天野紗選手=左から2人目は、U-20女子ワールドカップに参戦中) (写真:ラジオ関西)

 また、昨シーズンからの主軸が存在感を示すなか、MF伊藤美紀選手の活躍も光った。ボランチで先発フル出場した背番号6は、MF成宮唯選手とともにセカンドボールをことごとく拾って味方のチャンスにつなげるだけでなく、豊富な運動量で縦横無尽に走り回り、勝利に貢献した。

 試合後の取材対応では、「昨年はけっこう引いて守ることが多かったんですが、今年は前から行こうということで、前からみんなで積極的に奪いに行った結果、前からボールが取れて、ショートカウンターでゴールというところも、しっかりチームとして出せていた」と新シーズンの長所をピッチでも実感していた伊藤選手。ただし、「90分通してどう試合を運んでいくかというところが課題。運動量が落ちてきた中で、いけなくなった時にカウンターを受けたりしたので。それも自分たちのミスからなので、もう少しみんなの立ち位置を、いい立ち位置を取って、しっかりと、ゆっくりボールを回すということも、もっとチームとして精度を高くやっていかなきゃいけない」と反省点もあげていた。

INAC神戸の伊藤美紀選手 ※写真は過去の試合より (写真:ラジオ関西)

 このコメントに、近藤は「俺も試合を見てそう思っていたし、ちゃんと試合後に理解して自分の言葉でしゃべれるのがすごい」と伊藤選手の言語化できる能力を絶賛。安本社長も「監督とも試合後同じ話をしたし、(伊藤選手のコメントのように)ベクトルがみんなあっているから、全然心配していない」と、チームが課題を共通認識していることを強調。新チームにとっては今後に向けても貴重な1試合になったようだ。次節は8月28日にアウェイの相模原ギオンスタジアムでノジマステラ神奈川相模原と対戦する。

 一方、今回の放送では、8月9日にINAC神戸がトップチーム選手や関係者で行った「チームビルディング」の様子も紹介された。ホームタウンにある神戸市立住吉小学校の一角を借りて行われたミーティングでは、選手たち、そして、ファン・サポーターなどの顧客の満足度の向上をテーマに、活発な意見が飛び交ったという。そのなかでは、YouTube企画や、地域貢献活動、イベント、グッズに関して、今後、選手が担当を持ってアクションを起こすとのことで、「選手はやる気満々。サッカープラスアルファ(になる)とすごい思っている。優勝から次のピースとして、このオフに選手たちがみんないろいろ考えてきてくれた。今後を楽しみにしてください!」と、安本社長も選手たちの自発的な動きに満足の様子。この動きに近藤も「サッカーはサッカー(だけ)というコンテンツではなく、サッカーからいろんなコンテンツに足をのばすのがすごい大事」と共感していた。これからのクラブ、そして、選手の、サッカーだけではない発信や活動も楽しみだ。

INAC神戸の安本卓史社長(左)と、近藤岳登(右)(写真:ラジオ関西『カンピオーネ!レオネッサ!!』)





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カンピオーネ!レオネッサ!! | ラジオ関西 | 2022/08/22/月 18:30-19:00

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