強盗団とヤクザ組織と刑事がからむ狂った世界をポップに描く、バイオレンス映画『グッバイ・クルエル・ワールド』が9月9日(金)、全国で公開されます。
一夜限りの強盗団が、ヤクザ組織の大金を奪います。
「お前、びびって逃げんじゃねーぞ」
年齢も服装もバラバラで互いに素性を知らない男女5人組が、フォード車で寂れたラブホテルに向かっています。
メンバーは、凶暴な過去を隠した元暴力団員・安西(西島秀俊)、何でもありのフリー犯罪者・萩原(斎藤工)、大金と自由が欲しい風俗嬢・美流(玉城ティナ)、借金を抱えた運転手・武藤(宮川大輔)、元政治家秘書の浜田(三浦友和)。5人は全員、目出し帽をかぶり、ピストルを持っています。
このホテルの一室で秘密裏にヤクザ組織の資金洗浄が行われているという情報をつかみ、襲撃しました。仕事は大成功し、5人は1億円近い大金を手にします。
5人は何食わぬ顔でそれぞれの日常に戻るはずでしたが、ヤクザ組織は現役の刑事・蜂谷(大森南朋)を雇い、ヤミ捜査をさせます。
美流は5人組のひとりとして強盗に加わっていましたが、萩原にだまされて分け前をもらえませんでした。面識のあったラブホテルの従業員・矢野(宮沢氷魚)を巻き込み、復讐へ立ち上がります。
蜂谷はこの2人から情報を得て、他の強盗メンバーを追い詰めていきます。
安西は地方の古い旅館の後継ぎとして、家族との平穏な暮らしを望み、真面目に働きます。街の商店主たちからはいい人物だ、と安西の評判が高まっています。この旅館へ安西が暴力団員だったころ同じ組にいた男が訪ねてきて、安西の過去を暴露します……。