菅田将暉・原田美枝子が表現する、親子の深い愛を描く記憶ミステリー 映画『百花』 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

菅田将暉・原田美枝子が表現する、親子の深い愛を描く記憶ミステリー 映画『百花』

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 百合子の認知症は進み、香織の顔さえ忘れてしまいます。反対に、母が記憶を失えば失うほど、泉には母との思い出が蘇ります。子どもの頃に母親からもらった愛情に寄り添いたいと、泉は百合子を支えます。

 泉は実家で、かつて百合子が書いていた日記を見つけました。空白の1年の出来事が書かれています。

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 百合子は泉が理解できない言葉を口にします。

「半分の花火が、見たいの」

 半分の花火とは、どういう意味なのでしょうか……。

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 原作は、映画プロデューサーで作家・脚本家の川村元気が祖母の実話をもとに書いた小説です。2017年から2018年にかけて月刊文藝春秋で連載されました。単行本・文庫本が累計25万部を超えるベストセラーとなり、フランス・中国・台湾・香港で翻訳されています。来年にはアメリカ・イギリス・韓国などで出版されるそうです。この自作をもとに川村が初めて監督を務めたのが今作です。

書影
川村元気「百花」(文春文庫刊)

 息子・泉を菅田将暉が、母・百合子を原田美枝子が演じ、泉の妻・香織に長澤まさみが扮しています。

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 今作は神戸でロケが行われました。元町の大丸前の回廊や阪神電車沿線の風景が出てきます。クランクインは神戸でした。百合子が電車に乗る場面で撮影が始まったそうです。

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