「障がいがあってもあきらめない」 パリパラリンピックを目指すパラ・パワーリフティング選手が高校生に特別授業 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「障がいがあってもあきらめない」 パリパラリンピックを目指すパラ・パワーリフティング選手が高校生に特別授業

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 パラアスリートからその経験談などを聞くことで、「自分に何ができるか」を考え、共に生きる社会について学ぶ特別授業が、神戸市須磨区の高校で行われた。

 8月29日に兵庫大学附属須磨ノ浦高等学校で開催されたのは、「あすチャレ!ジュニアアカデミー」(主催:日本財団パラスポーツサポートセンター)。パラ・パワーリフティング女子55kg級日本記録保持者で、パリ2024パラリンピック出場を目指す山本恵理選手(神戸市須磨区出身)が講師をつとめ、同校介護福祉コースの1~3年生約50人を前に、自身の経験を語った。

「あすチャレ!ジュニアアカデミー」授業風景 兵庫大学附属須磨ノ浦高等学校(神戸市須磨区)

 車いすユーザーだが「歩けないことは障がいではないことの方が多い」と話し、工夫次第で「できない」が「できる」に変わることの大切さを訴えた、山本選手。「できないとあきらめるのではなく、どうやったらできるかを考える。その選択肢がない時に障がいを感じる。だからあなたが誰かの選択肢になってほしい」と呼びかけた。

「あすチャレ!ジュニアアカデミー」授業風景 兵庫大学附属須磨ノ浦高等学校(神戸市須磨区)

 特別授業のなかで行われたワークショップでは、生徒たちが目隠しをしてのボール回しやジェスチャーによる伝言ゲームに挑戦し、視覚や聴覚に障がいを持つ人の世界を体験した。

授業風景 目隠しをしてボール回しに挑戦

 生徒からの「障がいがあることで困ったことは何ですか」との質問に、山本選手は「あまりない」と答え、「みんながやれることを工夫してやって来た。強いて言えば部屋の電球を変えることができない」と、笑いを誘った。

 特別授業の後、生徒からは、「できないからとあきらめるのではなく、できることを増やしていくという姿勢がかっこいい」「障がいがあるからといって壁をつくらずできることは一緒に、できないことは手助けをしたらいいんだということを友だちにも伝えたい」との声が上がった。

 山本選手は、先天性二分脊椎症で子どもの頃から生まれた時から足が動かず車いす生活が続く。パラ・パワーリフティングに出会ったのは、2016年。「体験会で40㎏を持ち上げ、スカウトされた」という。東京パラリンピック出場は叶わなかったが、パリ2024パラリンピック出場を目指している。

 また、パリパラリンピックと同年には、ふるさと神戸で「神戸2024世界パラ陸上競技選手権大会」が開催される。自身の種目はないが、「パラスポーツの魅力を神戸に伝えられると思うととてもうれしい。パラスポーツ全体で応援したい」とエールを送る。その一方で、水泳、パラアイスホッケー、パラ・パワーリフティングと3競技のパラスポーツを体験した経験から、「パラスポーツメッセンジャー」の1人として、夢を持ち続けることの大切さとあきらめない心を持つことを今後も講演を通して伝えていくという。

山本恵理選手
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