有名旅行ガイド本「地球の歩き方」が全長わずか5センチの豆ガシャ本になって、7月下旬からガシャポンに登場しました。2020年4~9月までに発行された「パリ」、「ハワイ」、「ニューヨーク」、「東京」のガイドブックがなんと全ページフルカラーで完全再現!「読めないのにどうすれば…でも欲しい」「狂気の再現力」と若者を中心に話題となっています。
豆ガシャ本「地球の歩き方」を企画・販売したのは株式会社バンダイ(本社:東京都台東区)。なぜ「狂気」とも言われる”完全再現”にチャレンジしたのでしょうか。商品企画開発担当者にインタビューしました。
■読みづらくても完全再現!「日本技術のプライド」見せつけるために
読むことが難しくても”完全に再現すること”にこだわった理由……それは「こんなに小さくても読める!」「日本の印刷技術でここまできれいにできる!」という感動を手に取った人々に与えるため。実際にガイド本として使うことは難しくても、”周りに話したくなるアイテム”として活用してもらいたいと思いで企画したそうです。
■「ギリギリ全部読める!」ガイドづくりに苦心
仕事が大好きな企画開発担当者(16年目社員)は、昔から豆本を作りたいと考えていました。そこで、ガシャポンの商品として「豆本」はベストだと思い「豆ガシャ本」を提案。実際にある本をミニチュア化するのであれば「本当に全て読めるものをつくりたい!」とこだわり、全ページフルカラー&バンダイオリジナル編集版にすることを決めたといいます。
文字がつぶれてしまう部分はあえてページに入れないということを版元に説明し、台割を作成。ギリギリ読めるページを前もって色校で検証し、どのような仕上がりになるかを確認しながら作り込んだとのこと。