昆虫食もここまで来た!? コオロギを使ったクロワッサンやフィナンシェなど登場! 発売2日で完売も | ラジトピ ラジオ関西トピックス

昆虫食もここまで来た!? コオロギを使ったクロワッサンやフィナンシェなど登場! 発売2日で完売も

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 近年、世界的なSDGs意識の高まりにより未来の食糧難を解決する救世主「食用コオロギ」への注目が集まっています。しかし、まだまだ「コオロギを食べるなんて!」と抵抗がある人も多いはず。

 そんな中、登場したのが『コオロギのクロワッサン』、『コオロギのフィナンシェ』など食用コオロギを使ったお菓子やパンを扱う『コオロギカフェシリーズ』。「見た目が普通のパンと変わらない」「昆虫感がまったくない」と人気を集めています。同シリーズは、食パン「超熟」などでおなじみの「Pasco」と昆虫食品を開発するベンチャー企業「FUTURENAUT(フューチャーノート)」がタッグを組み誕生。今回は「Pasco」の担当者に開発のきっかけとこだわりをインタビューしました。

コオロギのわくわくセット(クロワッサン)

■1枚の「ビスコッティ」から全ては始まった

「Pasco」がSDGs貢献を意識し始めた2017年頃、パン研究開発担当・加藤さんが「FUTURENAUT」の『コオロギのビスコッティ』紹介記事を見て購入。これをきっかけに当時は学生であった同社CEO・櫻井さんとやりとりするようになったといいます。加藤さんは、櫻井さんが未来の食糧問題を考え取り組む姿に感銘を受け、コオロギパウダーで製品を作ることを決意。様々なコオロギパウダーを試したところ、FUTURENAUT製が最もクセや苦味がなくパンと相性が良いと感じ、櫻井さんにコラボを提案しました。その後、2020年にシリーズ初商品「コオロギのバゲット」を販売すると、想定外の人気でなんとわずか2日で売り切れに! そこから『コオロギカフェシリーズ』が始まったそうです。

■一筋縄ではいかない!コオロギパウダー入りのパンづくり

 コオロギの味はナッツのような香ばしさが特長であることから、塩味の強いパンが合うと考え、最初の商品は「バゲット」を選択。しかし、たんぱく質が豊富なパウダーを生地に入れると発酵の進みが悪くなり、パンをふくらませるのに苦戦することに。開発では製法や配合を試行錯誤し、最新シリーズ商品ではパンの中でも人気が高い「クロワッサン」に挑戦。バターの風味とコオロギ由来の香ばしさのバランス、さらにおいしさを追求したといいます。

コオロギのクロワッサン(写真はイメージです)
コオロギのクロワッサン2個入り

■コオロギの配合量が選べる!「コオロギのフィナンシェ」

 お菓子についても"コオロギらしさ"が出ない商品選びに悩んだそうです。そこで、バターを多く配合し、香ばしさが合う焼菓子が良いのではないかと考え「フィナンシェ」を採用。新しい取り組みとして、購入するときにコオロギパウダーの配合量を「10匹分」と「30匹分」から選び、食べ比べできるようになっています。配合量が多いほど、海老煎餅のような”コオロギの風味”をより強く感じられるとのこと。

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