人気シリーズ・ガリレオの劇場版第3弾、映画『沈黙のパレード』が9月16日(金)、全国公開されます。
物語の舞台は、東京郊外の菊野市です。
地元の定食屋「なみきや」の長女で高校生の佐織は夏祭りのコンテストで歌声を披露し、才能があると評判になりました。
音楽プロデューサーの新倉が、佐織をプロのシンガーとして育てようと熱心にレッスンを重ねます。
ところが佐織は突然行方不明になり、3年後に静岡にある住宅の焼け跡から遺体で見つかりました。
容疑者として逮捕されたのは蓮沼という男です。彼は供述を拒否し、黙秘しています。
事件を調べる警視庁捜査一課の刑事・内海は、天才物理学者・湯川を訪れ、相談します。
「実は事件があって……3年前に失踪したなみきやの長女が遺体で発見されました」(内海)
容疑者の蓮沼は、湯川の親友でもある刑事・草薙がかつて担当した少女殺害事件で、完全に黙秘して無罪となっていました。今回も黙秘をつらぬき、証拠不十分で釈放されました。
蓮沼はこともあろうに、佐織の両親が切り盛りするなみきやで食事をしようと店へやってきます。
「何しに来た!」(佐織の父・祐太朗)
「お前が犯人だろうが!」(祐太朗の親友・戸島)
客らからも睨まれ、蓮沼は店を出ますが、なみきやには嫌なムードが残りました。
菊野市の夏祭りのパレードが行われた日、新たな事件が起こります。蓮沼が殺されました。
蓮沼の死因は窒息死で、体内から睡眠薬が検出されます。ただ、どのように窒息したのか、なぜ睡眠薬を飲んだのか判然としません。
佐織の両親や恋人ら、彼女をめぐる人たちは蓮沼を憎んでいたはずで、全員に動機があるとみられます。ところが草薙と内海の調べで、全員にアリバイがあることが分かりました。捜査は行き詰まります。