一方、なでしこ芸術文化センター内に併設される西神中央ホールは、本格的なプロのコンサートも可能な、音楽に適したホールとなっている。美しい生音の響きを最大限に活かした音楽演奏会や、演劇、ダンスなど、あらゆるパフォーマンスに向いているという。客席数は500人でコンサートグランドピアノ「YAMAHA CFX」を導入。ピアノはホールでの使用がないときには、ピアノ庫で1時間1000円で誰でも弾くことができる。
ホールのコンセプトは「おかえりサロン」。訪れた人が「ただいま」と帰ってきて、「おかえり」と迎えられるような、知と芸術が融合し、新たな出会いが生まれる交流モールを目指す。そのための仕掛けとして、お酒も飲めるテイクアウトカフェの設置や、主催者の利用用途に応じて、そこで購入した軽食等を館内で楽しみながら文化芸術の鑑賞をすることも可能になっている。また、ホールと図書館をつなぐ部分には、「知る見る表現する」をコンセプトに区画ごとに本や雑貨などの展示が可能な棚(アートウォール)を壁一面に設置している。
多様な演出を実現する同ホールの特色として、建物外部の交流広場と、それに面した建物内部のアートスペース、およびホール舞台の背面、それぞれの間がスライディングウォール(開閉が可能な壁)になっており、舞台とアートスペースをつなげての利用や、舞台から外部の交流広場までを開放しての利用も可能だ。
10月2日からは、開館記念コンサートを開催予定。西神中央ホール館長の金森俊樹さんは「音楽に適したホールの他にも、発表会が行える広々としたスタジオや、バント練習ができる防音スタジオもある。アートスペースでミニコンサートや展示、マルシェやPRイベントもできる交流広場も。様々な目的で、芸術文化の拠点として使ってほしい」と話している。
※ラジオ関西『サンデー神戸』2022年9月18日放送回より
【「西図書館」HP(神戸市HPより)】
【「西神中央ホール(なでしこ芸術文化センター)」HP】
【『サンデー神戸』番組HP】




