そして、子どもがスクスクと育つように定期的に背中を水面に出し、新鮮な酸素を卵に送ります。しかし、水面に上がったと思ったら水中に潜り、潜ったかと思えば再び水面に背中を出し、なかなか心安らぐことがありません。それもそのはず、水面では鳥に、水中ではザリガニに狙われてしまうことがあるからです。激しい生存競争のなかで背中の子どもに細心の注意をはらいながら生活を送るなんて、超イクメン!
「子は親の背中を見て育つ」と言いますが、正真正銘、親の背中の“上”で背中を見ながら育つ。それがコオイムシなんです!
でもね、メスのコオイムシは卵を産んだらとっととどこかに行ってしまうそうです……。
(『バズろぅ!』ラジオパーソライター・わきたかし)