のべ1万人が訪れた『豊岡演劇祭2022』 地域課題の実証実験としての役割も | ラジトピ ラジオ関西トピックス

のべ1万人が訪れた『豊岡演劇祭2022』 地域課題の実証実験としての役割も

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 豊岡市を中心とする兵庫県北部エリアで開催された『豊岡演劇祭2022』が9月25日に閉幕した。フェスティバルディレクターを務めた劇作家・演出家の平田オリザさんが自身のラジオ番組(ラジオ関西『平田オリザの舞台は但馬』)で、日本最大級の演劇祭を振り返った。

初日記者会見後の平田オリザさん(写真左)と豊岡演劇祭実行委員長の高宮浩之さん(同右)

「豊岡演劇祭」はまちづくりに演劇の力を生かそうと、海水浴とカニシーズンの狭間となる観光閑散期の経済効果を狙って開催。2019年から試行錯誤しながら進めてきたが、昨年は緊急事態宣言を受け、中止を余儀なくされた。

「ここから、はじまる」というテーマを掲げ、11日間にわたって約80団体が参加し100を超える催しが但馬の秋を彩った今回の演劇祭には、前半台風に見舞われるも、目標とする延べ1万人が訪れた。チケットの売り上げも想定を大きくクリアしたそうだ。

 フェスティバルディレクターを務めた平田さんも手応えを感じたようで、このようにコメントした。

「地方都市での演劇祭とはこういうものですよ、と皆さんに示すことができたのではないかと思います。アートがトリガーとなって温泉や食事など但馬の魅力を知ってもらうことで『また但馬に訪れたくなる』演劇祭となる。これがほかの演劇祭と違うところです」(平田さん)

 江原や豊岡市役所前で行われたナイトマーケットも、旅行者と市民の交流の場として重要な役割を果たした。

江原駅前ナイトマーケットの様子

 また、豊岡演劇祭は『課題解決』のための場でもある。一時的に宿泊先が満室になったり、会場を移動する手段が限定されること。普段から地域課題となっているこれらの事項を洗い出し、オンデマンドバスの運行やネットにあがっていない宿泊情報をまとめるなどの実証実験を行った。今後はこうした情報をいかにまとめ、浸透させていくかが課題だ。

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