「ミニチュア写真家」「見立て作家」として世界的に知られる田中達也さん(40)のミニチュア作品などを常設展示したミュージアムが、神戸空港ターミナルビル(神戸市中央区)にこのほどオープンした。
ミュージアムの名称は「MINIATURE LIFE×KOBE AIRPORT」。田中さんにとって初の常設ミュージアムで、屋上の展望デッキ2か所に設けた展示室には、神戸の街並みの大型ジオラマや空港、飛行機などをテーマにした“見立て”のミニチュア世界が広がる。地元企業が手掛ける食品の箱や容器を建築物に見立てたり、「神戸ビーフ」、「洋菓子」など、神戸の魅力を発信するモチーフの作品も。ミニチュアの実物作品と撮影した写真による壁面作品、計38点を観賞できる。
また、展望デッキの芝生エリアには、高さ約3mのブロッコリーのオブジェが登場。そばに立って写真を撮ると、ブロッコリーの木の下で、自分がジオラマ人形になったような気分を味わえる。
オープンセレモニーに参加した田中さんは「美術館に行かない人に作品を届けるにはどうしたら良いかと考えていた。夢が1つ叶った。新たな観光スポットとなり、『神戸空港といえばミニチュア、ミニチュアといえば神戸空港』と言われるように定着してほしい」と話した。
展示室への入場は、平日午前10時~午後7時、土日祝日は午前9時~午後8時。ブロッコリーのオブジェがあるエリア(展望デッキ)は午前6時半~午後10時。いずれも観覧無料。