宝塚歌劇団宙組の桜木みなとが、10月3日に放送されたラジオ番組『ビバ!タカラジェンヌ』(ラジオ関西、月曜午後8時〜)に出演。9月26日に宝塚大劇場公演での千秋楽を迎えた「TAKARAZUKA MUSICAL ROMANCE『HiGH&LOW -THE PREQUEL-』」、「ファッシーノ・モストラーレ『Capricciosa(カプリチョーザ)!!』-心のままに-」について、役作りで苦労した点や現在の心境を語った。
番組冒頭、パーソナリティーの小山乃里子から、本作の上演が決定し配役を知ったときの感想を聞かれ「ただただ不安しかなくて、『大丈夫なのかな?』と本当に心配でした」と答えた桜木。しかし、原作を観るにつれ不安は期待へと変化していき、「どこまで描けるかはわからないけれど、この素晴らしい原作に挑戦させてもらえることにワクワクしました」と、新境地開拓に心躍らせていたという。
桜木が演じたのは、スラム街で生きる無慈悲な街の亡霊【RUDE BOYS】のリーダーであるスモーキー。亡霊という名にふさわしくスモーク演出とともに登場するシーンでは、彼らの抱える欲望や悲しみ、怒り、誰に言ってもどうにもならないストレスなどを表現し、「インパクトを残せるように」と共演者とともに試行錯誤を重ねたのだそう。
劇中で披露した楽曲は、桜木自身「本当に難しくて!」と評するほど難易度が高かったという。アップテンポなだけでなく、「スモーキー」として歌わねばいけないという点、さらには英語詞のラップパートもあることから、「速い曲をよく歌っていた若かりしころを思い出しながら、発声の仕方や息の吸い方を意識しました」と、何度も練習を積み重ねたことを明かした。
芝居はもちろん、歌唱シーンでも非常に苦労の多かった本作品。「正直なところとても大変」と言いつつ、その苦労さえも笑い飛ばしてみせた桜木。「舞台上でお客さまが喜んでくださったり、拍手をいただいたりすると報われます」と、舞台に立つことの喜びを噛みしめているようで「がんばってよかったと思いますし、(観客を)もっと幸せにしたい」と、さらなる挑戦を誓った。
「一緒に舞台に立っている仲間と、舞台上でリアルな気持ちの受け取り合いができている感じがする」と熱弁するほど、日々の公演で共演者との絆を深めているよう。「皆が一回一回の公演を全力で取り組む空気感を味わえていることが本当に幸せ」と、あらためて現在の心境を語り、「いい仕事に巡りあえたなあと思っています」と話してくれた。
宙組東京宝塚劇場公演は10月15日(土)〜11月20日(日)での上演を予定。
ラジオ関西『ビバ!タカラジェンヌ』
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