公演当日を振り返った坂口さんの言葉に、平田さんは「実は演劇祭に神戸の経済界の重鎮の方々が来られることになり、検討の結果『坂口さんの作品は幅広い層に支持してもらえるのでは』ということでご覧いただいたんです。大変評判が良かったですよ」と事情を明かし、坂口さんを労った。
坂口さんは豊岡での上演を終えてすぐに、韓国大田(テジョン)演劇祭に演劇落語で参加。集客の点では戸惑うこともあったという。
これに対して、かつて同演劇祭に参加したことがある平田さんは「テジョンは科学技術都市ということもあって、お金はあるけれど広報に熱心ではないんです。僕らはまだ大丈夫だったけれど、前の演目の人は開演直前に(無観客だったため)中止を言い渡されていました。……こんなに厳しい経験を共感できるとは!」と、各国の演劇祭事情についても話題となった。
※ラジオ関西『平田オリザの舞台は但馬』2022年10月6日放送回より
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『平田オリザの舞台は但馬』
放送日時:毎週木曜日 13:00~13:25
放送局:ラジオ関西(AM 558khz / FM 91.1mhz)
パーソナリティー:平田オリザ、田名部真理
メール:oriza@jocr.jp
『ラジコ』では放送後1週間はタイムフリーでの聴取が可能。番組では、平田オリザさんが、ともにパーソナリティーを務める田名部真理さんと、これまでの自身の話しや演劇界への思い、移住拠点となっている兵庫・豊岡、但馬地域について、トークを進めていく。