J1神戸、ホームで湘南戦 残留争い直接対決 2008年以来のリーグ戦5連勝なるか | ラジトピ ラジオ関西トピックス

J1神戸、ホームで湘南戦 残留争い直接対決 2008年以来のリーグ戦5連勝なるか

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 サッカー・J1のヴィッセル神戸は12日、明治安田生命J1リーグ戦第27節、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)による延期分の試合で、湘南ベルマーレと対戦する。会場はノエビアスタジアム神戸。キックオフ予定は午後7時。

 8日のJ1第32節サンフレッチェ広島戦での勝利で今シーズン初の4連勝を達成したヴィッセル。12位(勝点37)まで順位を上げたが、残り3試合というなかでやってくる今シーズン最後のミッドウィークのナイトゲームは、残留争い直接対決。湘南(勝点35)はヴィッセルのすぐ後ろ、13位につける直近のライバル。勝てばJ1残留に限りなく近づき、負ければラスト2試合での厳しい残留争いが待っている、 “6ポイント”の価値があるサバイバルマッチは、文字通り、死闘必至だ。

 それでも、最近はガンバ大阪、アビスパ福岡と、次々とライバルに競り勝ってきただけに、その再現を目指したいところ。また、この試合に勝てば、16位G大阪(勝点33)との差が7となり、2試合を残して自力で16位以上を確定できるだけに、このホームゲームの重要性はさらに高まる。引き分けでも湘南の上に居続けることができるとはいえ、ヴィッセルの吉田孝行監督は「順位が近い相手にここでしっかり勝って、勝点を40にすることが大事」と一戦必勝を強調する。

吉田孝行監督 (C)VISSEL KOBE

 ヴィッセルは今シーズンの前半戦、J1第14節に湘南とアウェイで対戦し、1-2と惜敗。5月21日に行われた一戦では、前半に先手を許し、後半にも一瞬の隙をつかれて2点目を献上。その後、DF菊池流帆選手のヘディングシュートで1点差に詰め寄り、終了間際にはMFアンドレス・イニエスタ選手のフリーキックから劇的な同点弾が生まれたかに思われたが、そのゴール直前にハンドがあったとして得点は取り消しとなり、タイムアップ。なんとも悔しい形で敗れた過去がある。そのときのリベンジを、今度はノエスタで果たしたい。

 山口智監督が率いる湘南は、「一人ひとりがハードワークを行い、全員守備全員攻撃で、しっかりチームで戦えている」とヴィッセルGK前川黛也選手も警戒する好チーム。ヴィッセル戦でも2得点を決めている日本代表FW町野修斗選手、元ヴィッセルの長身FWウェリントン選手、今夏に加入した経験豊富なMF阿部浩之選手らタレントもそろえている。最近は3分けのあと、前節のFC東京戦で2-0と5試合ぶりに白星を得た。粘り強さが特長の湘南は、総得点26のうち後半だけで21得点を記録しているのも目に付く。15分毎の時間帯では特に76分以降が9得点と最も多く、46分~60分までが7得点をあげている。ヴィッセルが後半の入りと終盤に失点が多い(46~60分が9失点、76分以降が10失点)こともあり、これらの時間帯をいかにしのぐかもポイントだ。

 一方、ヴィッセルは今シーズン、前半でリードすれば7勝1分け1敗と好成績。最近2試合でも先手をとって試合を優位に進めることができている。その立役者となっているのは、先発に戻ってきたFW大迫勇也選手と、2試合連続得点中で攻撃的なポジションでの活躍が目立つMF小林祐希選手。前回の湘南戦に出場していない2人の存在は、今回の試合でも大きな注目点となるのは間違いない。特に、大迫選手やFW武藤嘉紀選手といった攻撃陣は、最近2試合、決定機をいかせず、悔しい思いをしているだけに、ゴールへの思いは強いだろう。彼らに得点が生まれれば港町のチームは確実に勝利へと近づくはずだ。さらに、拮抗した展開になったときの交代策で、吉田監督がどのような手を打つかも見逃せない。

 今夏加入のDFマテウス・トゥーレル選手やMF飯野七聖選手といった主戦力が負傷離脱中で、イニエスタ選手も別メニューを強いられるなかでも、チームの総力をいかして終盤戦で勝利を積み上げてきたヴィッセル。吉田監督は「選手一人ひとりがやらなければならないことをやってくれている」とイレブンを称える。特に残留争い直接対決では「最後の1点を守りきるだったり、相手より1点多くとるというところで、攻守ともに良い結果が出ているので、そこはすごいチームとして手応えはある」とDF山川哲史選手も述べるように、ここまで勝負強さを見せてきた。今回の湘南戦でもヴィッセルの持つポテンシャルを発揮し、直接対決を制して、2008年以来となるJ1リーグ戦5連勝を達成したい。

◆タフさが持ち味のGK前川とDF山川、堅守に期待

 前節の広島戦では序盤にラフプレーを受けて倒れるアクシデントもありながらフル出場で完封勝利に貢献したヴィッセルGK前川選手は、中3日で臨む今節を前に、試合前日の取材対応で「けがは打撲程度で大丈夫」と気丈にコメント。守備での果敢なセーブが持ち味の1つである背番号1は、「球際に飛び込むのは自分の武器であり、自信はある。恐怖心はまったくない。これからも迷わず飛び込みたい」と強い気持ちで自軍のゴールに立ちはだかる。「ヴィッセル神戸というチームがJ2に落ちてはならない。自分もそう思っていますし、ヴィッセルを応援してくれているファン・サポーターもよりそういう気持ちで戦っていると思うので、自分自身もそういう(残留争いの)プレッシャーと戦うなかで、湘南戦もプレッシャーを力にかえて戦いたい」という在籍5シーズン目の守護神は、今回の湘南戦について「前期の試合では負けているので、ホームでは絶対に勝ちたい」と気合いを込める。

 また、前川選手とともに前回の湘南戦で悔しい敗北を味わった山川選手は、「湘南はプレスというところでは強みがある。そこで中途半端なプレーをして失ってカウンターというところだけは、後ろの選手としても気を付けたい」と、前回対戦の教訓をいかすべく、気を引き締める。今年もリーグ戦で26試合に出場中のタフネスDFは、「自分のプレーどうこうよりは、本当にチームのために自分ができることを全力でやることに集中したい」と、フォア・ザ・チームを強調。今回は筑波大学時代の先輩にあたる湘南MF中野嘉大選手とのマッチアップも予想されるが、「ある程度、お互いの特徴というのはわかり合っていると思うが、どれだけ1対1で負けないかというのはチームの結果に結び付いてくるのかなと思うので、そこは絶対負けないようにしたい」と闘志を燃やす。そんな背番号23からも目が離せない。

前川黛也選手 (C)VISSEL KOBE
山川哲史選手 (C)VISSEL KOBE

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GOGO!ヴィッセル神戸 | ラジオ関西 | 2022/10/10/月 18:00-18:30

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