J1神戸、リーグ戦5連勝! 勝点40でJ1残留に大きく前進 大迫が決勝点 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

J1神戸、リーグ戦5連勝! 勝点40でJ1残留に大きく前進 大迫が決勝点

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 サッカー・J1のヴィッセル神戸は12日、明治安田生命J1リーグ戦第27節(AFCチャンピオンズリーグによる延期分)で湘南ベルマーレとホームのノエビアスタジアム神戸で対戦し、1-0で勝利。2008年シーズン以来となるJ1リーグ戦5連勝を達成した。この結果、勝点を40に伸ばしたヴィッセルは10位に浮上し、2試合を残して16位以上が確定。J2自動降格を回避し、J1残留へ大きく前進した。

 今シーズン最後となるミッドウィークのナイトゲーム、中3日で臨んだ一戦で、ヴィッセルは8日のJ1第32節サンフレッチェ広島戦と同じメンバーを先発に並べた。GKは前川黛也選手。DFは右から山川哲史選手、菊池流帆選手、小林友希選手、酒井高徳選手。ボランチは大﨑玲央選手と山口蛍選手。両ワイド(ウイング)には右に武藤嘉紀選手、左にJ1通算100試合出場となった汰木康也選手。トップ下に2試合連続得点中の小林祐希選手。最前線には大迫勇也選手が入った。リザーブには大卒ルーキーGK坪井湧也選手が、J1では初めてベンチ入り。そのほか、フィールドプレーヤーは広島戦と同じ陣容が並んだ。

 一方の湘南は、8日のFC東京戦から先発を2人変更。また、今節では、前回のヴィッセル戦で2得点を決めている日本代表FW町野修斗選手がベンチ入りしなかった。

 前半は一進一退の攻防。そのなかでヴィッセルにも決定機が訪れたが、37分の大迫選手の左足シュートは湘南GK谷晃生選手の好セーブに阻まれ、40分の汰木選手の右足シュートはゴールポストにあたって外へ流れるなど、ゴールを割れず。相手の速攻やサイド攻撃に押される場面もあったが、結局、前半はスコアレスで折り返す。

 ハーフタイムには、吉田監督から「守備時のポジションを意識しよう」「前線がプレスをかけたら全体で連動しよう」「中央のポジションで顔を出して、ボールを動かそう」という指示を受けた、ヴィッセルの選手たち。57分(後半12分)には大迫選手にシュートチャンスが訪れるが、右足で狙ったボールは枠を越えていく。

 ヴィッセルが動いたのは61分(後半16分)。小林祐希選手に代わり、小田裕太郎選手を投入。武藤選手が中に入り、大迫選手と2トップを組むシステムに変更する。

 64分(後半19分)には相手の右クロスをきっかけにピンチとなったが、GK前川選手が直前の競り合いで倒れながらも相手シュートを阻み、湘南に先手を許さず。すると、その2分後、ホームのノエスタに歓喜の瞬間が訪れる。

 66分(後半21分)、左CKで、汰木選手が右足でけったボールにあわせたのは、大迫選手。右足をダイレクトであわせ、ヴィッセルが待望の先制点を奪取、均衡を破った。大迫選手はJ1第30節ガンバ大阪戦以来、リーグ戦では3試合ぶりの得点となった。

 その後は、湘南の反撃にあい、たびたびひやりとするシーンもあったヴィッセルだが、終盤にDF槙野智章選手をピッチに送り込んで守備を固めれば、イレブンも菊池選手を筆頭に最後まで奮闘。湘南にゴールを割らせず、1点を守り切ったヴィッセルは、ホームでサポーターとともに勝利の歓喜によいしれた。そして、試合後には、メンバー外だったアンドレス・イニエスタ選手らを含め、選手・スタッフがクリムゾンレッドのサポーターとともに「神戸讃歌」で勝利を祝った。

 決勝点で勝利に貢献した大迫選手は、試合後のフラッシュインタビューで「(勝利に)正直、ホッとしている」と率直な思いを吐露。今シーズン7得点目となった決勝点については、「前半から僕だけではなくチャンスがあったがそこで決め切ることができなかった。それでも、後半のいい時間帯に取れたと思う」とコメント。「残留争いは厳しい戦いだが、気持ちで最後、全員で守った、勝ち取った勝利だと思う」と、この一戦を総括した背番号10は、「これまでけがでチームに迷惑をかけた1年だったが、やっといい身体でサッカーができるので、これからはしっかりとチームの助けになりたい。(最後2試合の相手はトップ2だが)やるべきことは変わらず、相手は優勝がかかっているので、僕らも同じ熱量で戦いたい」と意気込みを語った。そして、力強い声援で後押しをくれたサポーターには、「今年1年、苦しい1年が続いたが、こうやってJ1残留をほぼ確定できたのはサポーターのおかげ。残り2試合、そこでしっかりいいプレーを見せたい」と感謝を述べていた。

 また、吉田孝行監督は試合後の会見で、「非常に苦しいゲームだったが、選手たちがよくがんばって勝点3をとってくれたと思う。前半はチャンスも作れていたが、ラストパスの精度を上げれば、もうちょっとチャンスが増えるかなとみていた。ハーフタイムに、入らないゲームこそ、集中を切らさないことが大事という話をしたなか、後半は集中を切らさず選手たちがやってくれた」と試合を回顧。監督就任後、9勝目となり、チームのノルマだったJ1残留をほぼ確定させるところまで持ってきたが、ここまでの道のりについて「振り返ると、本当に苦しかった。監督を引きうけたときは、選手たちももどかしさを感じていたと思う。自分が監督になってからも勝っても順位が上がらず残留(争い)圏内から抜け出せない状況で、苦しいところもあったが、コツコツと選手が頑張ったのが、最後の連勝につながったと思う。みんながやるべきことを1つになってやった(ことが結果につながった)」と、最後まで選手たちを称えていた。

 ヴィッセルはこれで9位のサガン鳥栖(勝点41)に1差とせまる10位に浮上。一時は最下位に低迷したチームが、トップ9入り目前までやってきた。ラスト2試合では、2位の川崎フロンターレ(勝点60)、1位の横浜F・マリノス(勝点62)という優勝争いを繰り広げる強敵との対戦が待っているが、アシストで湘南戦勝利に貢献した汰木選手は、「2チームともすごいモチベーションで来ると思うが、そこに対して、今の自分たちがどれだけできるか、チャレンジするつもりでやりたい。正直、今のみんなの高い集中力と攻撃力が、シーズンの最初からできていれば、優勝争いができていると思うと、もったいなさというか悔しさもすごく感じているので、そこも含めて、いまの1位、2位にどれだけ自分たちができるか、(相手を)圧倒するくらいの気持ちで試合に臨みたい」と意気込みを述べていた。

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GOGO!ヴィッセル神戸 | ラジオ関西 | 2022/10/10/月 18:00-18:30

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