演劇の魅力は「答えのないところ」 関東に進学しても地元の舞台に立ちたいワケ | ラジトピ ラジオ関西トピックス

演劇の魅力は「答えのないところ」  関東に進学しても地元の舞台に立ちたいワケ

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 劇作家・演出家の平田オリザさんがパーソナリティを務めるラジオ番組(ラジオ関西『平田オリザの舞台は但馬』)に、埼玉県の大学で舞台表現を学んでいる大学生の高橋玲奈さんが出演。演劇を始めるきっかけとなった地元・兵庫県の舞台には、今も帰省して参加しているという。関東に進学しても尚、地元の舞台に参加し続けるその原動力について伺った。

 中学1年生のときに経験した文化祭が演劇との出会いだったと語る高橋さん。だが、当時は近隣に演劇部のある高校がなく、地元である香美町から離れた福知山市の高校に進学した。

 そのころ、豊岡市民プラザでは市民とプロが協働して作品を作る市民劇団「演劇FACTORY」が発足。興味を持った高橋さんは旗揚げ公演に参加し、以降、関東の大学に進学した今も夏休みの帰省を利用して豊岡市民プラザの舞台に立っているのだそう。

市民演劇×南河内万歳一座 2019年公演「満月」

 今年9月に行われた「豊岡演劇祭2022」では、南河内万歳一座の内藤裕敬さんが作・演出を務めるオリジナル劇「新・豊岡かよっ!」に出演し、竹野の住人を熱演した。

「演劇の魅力は『答えがない』ところ。同じ作品でも演じる人によって全然違う。自分においても『もっとやれるのでは?』とゴールがない。そこがおもしろい」(高橋さん)

 現在は大学の卒業公演の稽古に励む日々。就職は関東に決まったという。演劇と観光が学べる芸術文化観光専門職大学の開校が「もう少し早ければ……」とこぼす場面もあったが、幅広い年代の方々とともに舞台をつくった経験から「お芝居は但馬に帰ればいつでもできる」と考え、当面は関東での生活に集中するそうだ。

 平田さんは「いつでも帰ってきてくださいね。待っていますよ」とエールを送った。

※ラジオ関西『平田オリザの舞台は但馬』2022年10月13日放送回より

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『平田オリザの舞台は但馬』
放送日時:毎週木曜日 13:00~13:25
放送局:ラジオ関西(AM 558khz / FM 91.1mhz)
パーソナリティー:平田オリザ、田名部真理
メール:oriza@jocr.jp

『ラジコ』では放送後1週間はタイムフリーでの聴取が可能。番組では、平田オリザさんが、ともにパーソナリティーを務める田名部真理さんと、これまでの自身の話しや演劇界への思い、移住拠点となっている兵庫・豊岡、但馬地域について、トークを進めていく。

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