回収された“使用済み油”はどうなる?←燃料や身近な衛生用品に 廃油再生処理会社が解説 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

回収された“使用済み油”はどうなる?←燃料や身近な衛生用品に 廃油再生処理会社が解説

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 関西の朝の顔としてテレビなどで活躍する気象予報士・防災士の正木明がパーソナリティーを務めるラジオ番組『正木明の地球にいいこと』(ラジオ関西、月曜午後1時~。アシスタント:荻野恵美子)。

 2022年10月17日放送回では、『浜田化学株式会社』(兵庫県尼崎市)副社長兼総務部長・岡野輝平さんをゲストに迎え、「使用済み油の回収とリサイクル」について詳しく話を聞いた。

 岡野さんによると、同社は主に食品を扱うコンビニ・食品工場・スーパー・飲食店の使用済み油、いわゆる「廃油」の回収・再生処理をおこなっているという。

さまざまなところで不要物として出る「使用済み油」

「廃油の再生処理」とはどのようなものなのだろうか。

「全国各地の同業他社と連携し、各拠点ごとに廃油の回収をします。廃油には、天かすや害虫の死骸、ゴミなどが混入しています。油の再生処理には『処理可能な基準』というものがあり、混入物があると再生処理ができません。そのため、まずはそれを取り除く必要があるのですが機械を使うだけでは完全とはいえず、人の手でも作業しています」(岡野さん)

 混入物を除去後、油に含まれた水分を飛ばすため加熱し、タンクの中で熱を加え続けながら静かに置いておくと不純物と油が分離される。最後にフィルターをかけてろ過し、再生可能な基準にしてやっと「原料」として使えるものになるという。

廃油の再生処理がおこなわれる尼崎工事

「再生処理された廃油は軽油の代替燃料や家畜の餌の原料、塗料の原料になります。一般家庭にあるものにも使われているんですよ!たとえば、ハンドソープの原料です」(岡野さん)

廃油がハンドソープへと生まれ変わる

 正木明が、一般家庭での廃油はどのように処理したらいいのか質問した。

「基本的には、ペーパー系で吸わせて捨てるか、ドラッグストアなどで売っている専用の処理剤で固めて捨てるのがいいですね。捨てる時は、液体が飛び散らないように注意してください」(岡野さん)

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