2025年大阪・関西万博に参加を検討している国、地域が一堂に集まる初の国際企画会議(International Planning Meeting)が25日、大阪市内で始まり、万博へ参加の意向を示す国など100か国以上の代表約250人が集まった。
万博への招致活動は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で各国が渡航制限を設け、日本政府関係者が海外でPR活動が進まなかった。しかし、ドバイ万博(~ 2022年3月31日)終了後、9月までに50か国・地域が新たに参加を表明、ドバイ万博から大阪・関西万博への機運が加速した。
不安定な世界情勢や建設資材の高騰、労働力確保など懸念材料もあるなか、会議では各国のパビリオン建設に向けた具体的な調整に入り、残り2年半と迫る開幕に向けて準備を急ぐ。26日は会場の人工島・夢洲(ゆめしま 大阪市此花区)を視察する。
25日、グランキューブ大阪(大阪府立国際会議場)で開かれたオープニングセレモニーで、博覧会国際事務局(BIE/本部・パリ)のディミトリ・ケルケンツェス事務局長は「日本が素晴らしい万博を主催できることは確信している。すでに国際博覧会を2回、このうち大阪では1970年に開催した実績がある。ドバイ万博はパンデミックの影響で開催期間がずれ込んだ。これにより大阪・関西万博の準備スケジュールにも影響が出たが、コンセプトや優先課題の選定など、開催までの約900日という短い期間で、迅速かつ効率的に決めて行かなければならない。COVID19(新型コロナウイルス)のパンデミック、経済危機や紛争、環境問題などを克服しつつ、参加国・地域は世界と何を共有するのか、技術を生かし、結集させてほしい」と呼び掛けた。
このほかコーヒーブレイクタイムには、大阪名物の伝統菓子「粟おこし」「岩おこし」(あみだ池大黒・大阪市西区)、万博公式キャラクター「ミャクミャク」がデコレーションされたミニケーキ(リーガロイヤルホテル)が振る舞われた。