「事業開発や管理部門であっても、オンライン上で顔を合わせずに進行できるのかチャレンジしている」そうで、セオは「“分散型組織”といって、どこにも属していない人たちと、顔を合わせずにプロジェクトの実施や開発を行うというのが今時なんですよね」と付け加えた。
メタバース、つまり、インターネット上での仮想空間およびその空間で提供されるサービスの今後についても尋ねてみた。
「この約30年の間にみられたインターネットの進化は、コンピューターの性能が上がっているとき、もしくは通信環境が向上したときのいずれかに起こっている。今後、今以上に通信環境とコンピューターの性能が良くなると、インターネット上で3Dモデルをサクサク動かせるようになるであろうことがわかってきているため、インターネットは三次元化するだろうと考えられています」(佐藤さん)
テクノロジーの考え方をベースに、政治や戦争などもロジカルに変わっていくだろう、と語った佐藤さん。
「戦争に関しては、ロボットやサイバー攻撃がメインになるでしょう。政治の面では、“国会を通さずに世の中を変える方法”を考える人が増えていると思います。つまり、政治家ではない道で政治や社会を変える方法です」(佐藤さん)
最後に、自身の未来について尋ねると「この世界の正体を知りたい」とひと言。
「コンピューター上に宇宙のようなものを再現できないか、を突き詰めている」という佐藤さん。「もしも再現できれば、もう少し現実世界が住みやすくなる仕組みや法則性を理解できるようになる日も来るんじゃないかな」と話してくれた。
そして、「あらゆるテクノロジーや仕組みを利用してこの世界の正体を掴みたい」という佐藤さんの言葉で番組は締めくくられた。